「イカゲーム」による誕生された新トークン：SQUID

WikiBit 2021-11-01 13:54

Netflixの「SquidGame（イカゲーム）」の影響で誕生したとされる「SQUID Coin」という新しい暗号通貨が、Pancakeswap上で販売されている。10月26日に上場した際の価格は0.012米ドル程度だったが、ここ六日間で3,144倍に成長し、現在は38.93米ドルまで価値が上昇している。日間取引量は344万米ドルで、市場価値は既に279億米ドルを超えた。

　　しかし、CoinMarketCapのレポートでは、ユーザーが分散型取引所Pancakeswapでトークンを売買できないという報告が多数上がっているため、投資前には十分な注意が必要だ。

　　CoinMarketCapのレポートによると、SQUIDのホワイトペーパーではコインにアンチダンピング技術を利用しており、特定の条件を満たされている限り、コインを販売することができると述べている。

　　報道によると、SQUIDは10月20日に先行販売を開始し、「1秒以内に完売」した。これは、先週価格が数倍に上昇したSHIBなどのミームコイン（meme coin）とほぼ同じ動きで、明確な理由がないにも関わらず、短期間で大量販売されている。

　　「イカゲーム」は、巨額の借金を抱える人々を中心に展開するドラマだ。

　　命懸けのゲームに勝利したプレイヤーが巨額の賞金を手に入れることができるというストーリーの作品で、全世界で大ヒットを記録している。

　　レポートによると、「イカゲーム」に対応するSQUIDトークンは、とあるゲームプラットフォーの専用トークンであり、11月にはオンラインの大会を開催する予定であるらしい。ゲーム内容は、ドラマ版の「イカゲーム」の6種ゲームを参考にするとのこと。

　　ゲームでは、ドラマのように「命に関わるように展開」にはならないが、プレイヤーは各ラウンドのゲームに参加するために、SQUIDトークンで参加料を支払わなければならない。なお、ゲームに参加する仮想キャラクターも必要なので、プレイヤーはWebサイトからカスタマイズされた仮想キャラクターのNFTを購入する必要がある。

　　ゲームの参加料は、現在の価格から考えても決して安いとは言えない。最終ラウンドに参加したい場合は、15,000 SQUID（執筆時点の価格で計算すると約58.5万米ドル）を支払わなければならない。

　　参加料は、開発者と報酬プールそれぞれ「1：9」の比率で分配される。開発者は参加料の10％を報酬として受け取り、残りの90％はゲームの最終奨励プールに入れる。

　　しかし先述の通り、SQUIDトークンに投資する場合は注意しなければならないことがある。

　　CoinMarketCapでは、「PancakeswapでSQUIDコインを売買できない」というレポートが複数上がっている。Pancakeswapは、非常に人気のある分散型取引所である。一部のユーザーがトークンを売買できない理由はまだ不明であるが、Squid コインのホワイトペーパーでは、特定の条件が満たされない場合には売買ができない「アンチダンピング技術」を使用しているとの記載もある。

　　また、価格変動についても十分留意する必要がある。「ドージコイン（DOGE）」や「柴犬コイン（SHIB）」などのミームコインと同様に、価格の急上昇には正当な理由がなく、また信頼できる価値基準もない。トークンに実用エコシステムがあるわけでもない。そういった意味では、今回のような価格上昇は、投機家によって生み出されたバブルと言えるかもしれない。

　　繰り返すようだが、トレードをする際にはそのリスクについて十分に確認をしてほしい。

　　さて、ここで気になる疑問が一つ湧いてきた。

　　イカゲームの配信元であるNetflixは、このゲームプラットフォームとトークンの発行について何かしら認知をしているのだろうか？