例年通り、Swell開催を控えてか価格は底堅い展開となっており、現在120円台で推移するXRP/JPYはSwellの11/9-11/10までに9/1比でのプラス圏回復となる130円台への上昇の可能性はありそうだ。
XRP(リップル)、Swell前後の値動きは例年通り?テクニカルからは別の示唆が見える【仮想通貨相場】
著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・アノマリー的に上昇余地は限定的か
CoinMarketCapより作成
上図は、2018年から2021年まで各年毎に9/1を基準として、XRPの12/31までの終値の変化率を示した図である。
今年も注目度の高い年次イベントである、リップル社主催の「Ripple Swell Global」が11/9-11/10の日程で予定されている。
Swellの開催に関してXRPの値動きは、「Swell開催前にXRPの価格が上昇し、開催中から下落に転じる」という動きになりやすいと言われている。
そこで、上図におけるSwell付近での各年のXRP/JPYの価格変動を以下に整理する。
【2018年】
Swell開催日である10/1に9/1比で70%の上昇を達成。しかしイベント通過後はその上昇率を上回ることなく下落し、12月にはマイナス圏に突入する場面も見られた。
【2019年】
2018年に比べて落ち着いた値動きとなり、上昇傾向を描きSwell開催直前の11/6に9/1比で23%の上昇を達成。しかしイベント通過後は下落一辺倒となり、12月下旬には-20%の水準まで落ち込んだ。
【2020年】
9月月初から9/1比でマイナス圏での推移となる弱い値動き。Swell開催前までに下落幅を小幅に縮小したものの、Swell通過後も9/1比でマイナス圏の推移を続けており。冴えない値動きとなった。
なお、11月中旬からの急騰はFlare NetworksによるSparkトークンのエアドロップへの期待感が後押ししており、エアドロップ付与権利が確定するスナップショット日(2020/12/12)通過後にはXRP/JPYは急落している。
では、2021年はどうだろうか。
現在の価格水準を確認すると、マイナス圏での推移を続けているものの、9/21に9/1比-29%となって以後、徐々にマイナス幅を縮小していることがわかる。
例年通り、Swell開催を控えてか価格は底堅い展開となっており、現在120円台で推移するXRP/JPYはSwellの11/9-11/10までに9/1比でのプラス圏回復となる130円台への上昇の可能性はありそうだ。
しかし、過去の値動きを踏襲すると考えた場合、来週以降の上昇余地は少ない可能性も考えられ、ここからの参入はSwell後の方向感を確認する必要があるだろう。
また、過去3年において、12月下旬には9/1比でマイナス圏へ落ち込んでおり、年末にかけてXRP/JPYが弱くなる傾向があることも注視しておきたい。
上図で、各年Swell以後12月末までの最大下落率は-30%となっており、これは直近安値である9/21での下落率とほぼ同様である。
そのため、年末にかけて再度9/21終値である97.255円まで押し戻される展開も想定しておく必要があるだろう。
最後に、XRPの価格推移についてテクニカルの視点から検証してみる。
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