10月以降、投資家や開発者がガス手数料高騰からイーサリアムネットワークを回避しようとしたため、マルチチェーン機能を持つDeFiプラットフォームに記録的な流入が見らた。
レイヤー2やマルチチェーンのプラットフォームへの流入増加、イーサリアム手数料の高騰で
イーサリアムネットワークの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏はかつて2014年にビットコインについて「インターネットのマネーが、トランザクションごとに0.05ドルかかるべきではない。それは馬鹿げている」と言及したことがあるが、ブロックチェーンプロジェクトと投資家にとって高い取引手数料は大きな悩みの種だ。
2021年11月の現在、Uniswapで取引できるようにするという単純な行為は、時間によってはイーサリアム(ETH)で50ドル相当の手数料がかかる恐れがある。
手数料の問題を解決するためのプロトコルとして喧伝されているレイヤー2ソリューションでさえ、新しいユーザーがエコシステムに参加するにつれて、ネットワークの高額な手数料から逃れることができなかった。
isnt arbitrum supposed to be cheap lol what a joke pic.twitter.com/v839tZ4nch
— satsdart (@satsdart) November 2, 2021ユーザーは低料金のネットワークに移行
イーサリアムの手数料が高額になった結果として、ますます多くのユーザーが資産をコストの低いイーサリアム仮想マシン(EVM)互換ネットワークに移行させている。Dune Analyticsのデータによると、ブリッジプロトコルでロックされている総価値は、10月はじめから上昇傾向にある。
上記のグラフで示されているように、Roninブリッジは主にAxie Infinityのユーザーが資産を移行させたことで、過去1ヶ月で最も人気のあるプロトコルの1つとなった。
Axie Infinityの人気は、プロトコルの収益を表示するToken Terminalの次のチャートに示されてる。
収益で3番目にランクインしているプロトコルはPancakeSwap(CAKE)だ。これはバイナンス・スマートチェーンのDeFiプロトコルであり、イーサリアムよりも大幅に低い手数料を提供している。
過去1週間にロックされた総価値(TVL)でトップの大多数は、イーサリアムの競合となるプロトコル、もしくはサイドチェーン環境でマルチチェーン機能を提供するプロトコルだ。
Avalanche、Abracadabra.money、Yield Yak、Benqi、SpookySwap、Loopringもマルチチェーンもしくはサイドチェーンのイーサリアム互換ネットワークであり、過去7日間でTVLが大幅に増加している。
イーサリアムネットワークの高い取引手数料を短期的に何か手を打たない限り、流動性がほかのブロックチェーンに移行する傾向は続くことになるだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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