ビットコインのスポットETFの承認を要請、米議員がSECに圧力をかける 

　　暗号資産推進派の米国トム・エマー（Tom Emmer）議員とダレン・ソト（Darren Soto）議員が署名した書簡の中で、ビットコイン（BitCoin:BTC）の先物ETFを承認する一方で、スポットのビットコイン上場投資信託（Exchange Traded Fund：ETF）を承認しない米国証券取引委員会（Securities and Exchange Commission：SEC）の論理に疑問を呈している。ビットコイン先物ETFはスポットETFよりも潜在的に変動が大きく、投資家に多くの手数料を課す可能性がある。

　　さらに、「デリバティブ契約に基づくETFの取引を許可することに問題がないのであれば、ビットコインのスポット契約に基づくETFの取引は、それ以上に問題がないのではないか」、「ビットコインのスポットETFは、資産に直接基づいているため、本来は投資家をより保護することができる」と述べた。

　　しかし、この二人の議員は、暗号資産ベースのETFの承認は、「より簡単にビットコインへ投資したいと考えている何百万人ものアメリカ人にとって一歩前進 」と高く評価している。

　　2021年10月、SECは「プロシェアーズ（ProShares）」のビットコイン ETFのBITO上場を承認した。プロシェアーズはレバレッジなどの戦略のETFに特化した運用会社として有名だ。上場当日の取引量は10億ドル近くに達しており、これらが影響してか、ビットコイン価格も最高値を更新した。その一週間後、ヴァルキリー（Valkyrie）社のビットコインの上場投資信託（Exchange-Traded Fund ：ETF)のBTFもSECの承認を受け、Nasdaqへ上場した。

　　いずれも、先物ビットコインをベースにしている。しかし、SECは暗号資産に直接エクスポージャーを与えるETFの承認にはまだ消極的である。

　　ヴァルキリー社のValkyrie's Bitcoin FundのスポットビットコインETFの承認は、2022年1月7日まっで延期された。すでに承認されたValkyrieのBTFとは異なり、この信託ファンドはビットコインを直接保有するETFとなる。

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