マルチチェーンDEXがDeFi間の連結を劇的に簡素化

　　Sarah Jansen 2022年02月19日 / 19:00 マルチチェーンDEXがDeFi間の連結を劇的に簡素化 5 閲覧数

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　　クロスチェーンアグリゲーターは、DeFiの相互運用性と流動性を飛躍的に高める。

　　ブロックチェーンと取引所が無数に存在することは、仮想通貨の取引を非常に複雑にしている。たとえば、Binance Smart Chain（BEP-20）に記帳されているBinance（BNB）トークンを転送したいユーザーは、TerraネットワークにおいてLUNAトークンの最終結果を達成するために、複数のステップを踏まなければならない。

　　特に新規ユーザーが取引を行う場合、このような複雑なプロセスだと、分散型ファイナンス（DeFi）ツールの検索と比較に時間がかかってしまう。上級ユーザーも、ラップされたトークンのブロックチェーン料金を追跡し、複数のUIのロープを検討しなければならない。実際、Twitterを見ると、取引所間でソリューションをブリッジする方法について、各コミュニティに質問が殺到していることがわかる。

　　こうしたユーザーからの不満の解決策として生まれたのが、クロスチェーン分散型交換（DEX）アグリゲーターである。各アグリゲーターは、ブロックチェーンエコシステム全体の取引ニーズを満たすため、インテリジェントなアルゴリズムに注目する。その結果、アグリゲーターはDeFiの機能をより有効に活用し、注文を即座に最良の価格で実行できるようになった。

　　取引所のRango Exchangeは、高機能なクロスチェーンDEXアグリゲーターとして、このプロセスをさらに改善することを目指している。トレードは、DEXであるUniswap（UNI)）、SushiSwap（SUSHI）、Bancor（BNT）、およびDEXアグリゲーターであるParaswap（PSP）、Matcha and 1inch（1INCH）、そしてクロスチェーンDEXであるThorchain（RUNE）を統括するスーパーアグリゲーターにより、Terra Bridge や Cosmos IBCなどの集中型/分散型ブリッジにオファーが提示される。

　　幅広いコネクションに加え、Rango Exchangeは、いくつかの追加機能により業界断トツの品質を誇っている。最も注目すべきものの1つは、プラットフォームにおける「マジック」と呼ばれる簡素化されたユーザーインターフェースである。ユーザーは簡素化されたインターフェースにより、管理されていない状態でも、任意のブロックチェーン上の任意のコインからの複雑なルートを管理できる。

　　シンプルなユーザーエクスペリエンスに加えて、Rango Exchangeは、27を超えるブロックチェーン、20を超えるブリッジとDEX、および6つの仮想通貨ウォレットを有する。これらをフルに活用して、ユーザーがポイントAからポイントBに到達するために、「最速で、最も安全で、最も安価」なルートを見つけられるように設計されている。2022年には、Rangoは、Solana（SOL）、Polkadot（DOT）、および20を超えるブロックチェーンと、30を超えるサービスを開始する予定である。

　　インテリジェントルーティングシステムに基づく設立

　　このプラットフォームは、インテリジェントルーティングシステムとRango APIを含むプロジェクトの技術的バックグラウンドを有する強みがある。プロジェクトのハイレベルAPIは、アセットを取得し、トランザクションのルーティングと作成を管理するよう設計されている。

　　よって、本APIには合計3種類のコンポーネントが存在する。1つ目に、最適なルートを探索するルーティングAPI。2つ目に、条件とバランスをチェックするトランザクションAPI。そして3つ目に、契約を履行するためのトラッキングAPIである。なお、トラッキングAPIは、 統計とアフィリエイト報酬の計算も担当する。APIは現在、一般に無料で提供されており、エンドユーザーにクロスチェーンスワップ機能を有するDAppおよびウォレットを提供している。

　　RANGO.Rango Exchange上で使用されるユーティリティトークンは、RANGOである。 RANGOは、成長へのインセンティブと、ヴォーティングによるプロジェクトのガバナンスの両方で使用される。初期のプロジェクト参加者には報酬としてトークンが与えられるが、一部はトークンの買い戻しとバーン（焼却）に使用され、RANGOの保有価値を高める。

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　　Rango Exchangeは、顧客第一のポリシーで運営されており、トークンの発行価額のうち44％が、コミュニティ開発と成長インセンティブに割り当てられる。

　　成功へのパートナーシップ

　　Rango Exchangeの開発チームは、過去6ヵ月に12億ドルを超えるトランザクションがあったことを報告した。この快挙は、Rango Exchangeが、Harmony（ONE）、Multichain（MULTI）、Celer（CELR）らとパートナーシップを結んでいることに起因するかもしれない。現在16,000人を超えるユーザーが、Twitter上でコミュニティを形成している。

　　昨年からの取り組みは今後、Rango Exchangeの強力な基盤となることが期待されているが、今年はさらに多くの進歩が成し遂げられるだろう。開発チームは、将来的なプロジェクト統合により、世界最大のマルチチェーンハブに成長するため、2022年のQ1にIDOを実施する予定である。 年内には有料サービスの開始を予定している。 RangoのAPIについては、年末までに15〜20のトッププロダクトに採用される見込みだ。