直近では、ロシアのウクライナへの軍事侵攻による地政学的リスクの高まりが各国株式市場をはじめ、金融市場全般に影を落としている。
Cointelegraph Japan 2022年03月15日 14:35 年初来から半値になったENJ(エンジンコイン)、気になる今後の展開は?【仮想通貨相場】 12 閲覧数 15 シェア数
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著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・暗号資産市場全体が軟調推移
CoinMarketCapよりDMM Bitcoin社作成
上図は、2022/1/1から執筆時点(3/14)までの当社取り扱い銘柄の騰落率ランキングと、2021/11/1から執筆時点までのENJ/JPYの出来高(棒グラフ)と終値(折れ線グラフ)を表したものである。
直近では、ロシアのウクライナへの軍事侵攻による地政学的リスクの高まりが各国株式市場をはじめ、金融市場全般に影を落としている。
暗号資産市場も例外ではなく、上図のランキングにおいても全ての銘柄の騰落率が年初来マイナス圏に沈んでおり、市場全体が軟調な値動きを辿っていることがわかる。
そうした中、下落率が-8%と最も小さいXRP(リップル)では、XRPを管理しているリップル社と米証券取引委員会との係争において、リップル社に有利な展開が見られたことが材料視されXRPは急伸し、その他銘柄に比べて下落率が小さくなったと考えられるだろう。
次いで、下落率の小さい銘柄はBTC(ビットコイン)の-19%であるが、BTCはウクライナ危機に起因して、ルーブル(ロシア)やフリヴニャ(ウクライナ)建て取引が増加したとの指摘もあり、実需要因がBTCの価格の下支えの一因になったものと捉えることもできるだろう。
暗号資産市場全体が下落に向かう中でも、ポジティブな独自材料が見られる銘柄には一定程度の需要が下支えとなり、下落率の縮小に繋がったと考えられる。
現状は特に暗号資産市場全体に影響を与える事象とともに、個別銘柄に影響を与えるファンダメンタルズ(※)についての分析が重要な局面となっている。n※ファンダメンタルズ分析とは、世界の景気動向や各国の経済政策などと言った外的要因と、主として分析対象の資産に関係する内的要因を勘案し、将来の価格予測を行う分析手法である。
一方で、下落率の最も大きい銘柄に目を転じると、ENJ(エンジンコイン)が目立つ。ENJは、当社取り扱い銘柄で唯一、年初来から-50%を超える下落率となっている。
ここで、ENJの出来高と終値の価格推移を確認すると、2021/11/25に出来高と価格がピークを付けた以後、両者揃って減少・下落に転じている。
今年に入ってからは、押しなべて出来高が250億円以下と、直近ピーク時の約10分の1程度まで減少し、同時に価格も軟調推移を辿っているといえる。
ENJがさえない展開となっている理由の一つとして、ゲームトークンとしての性質にあるかもしれない。昨今ではNFTやメタバースなどが注目され、ENJの展開するプラットフォームに日が当たりにくい状況が、価格に反映されていると考えることができるのではないだろうか。
足元での世界情勢不安や2021年1月初めのENJ/JPYの水準が10円台であったことを考えると、まだ高い水準にあると見ることもでき、やや買いにくい状況であるとも推測されるだろう。
そのため、今後も世界情勢が好転せず、出来高が振るわない状況が継続する場合、新規買いでの参入が限られ、価格がじわじわと下落を続ける可能性もあるだろう。
価格動向を見る上で出来高推移にも注目をしておきたい。
次にテクニカル面で、上下シナリオについて考察する。
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