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デビアス、ダイヤモンド生産・流通の管理にブロックチェーン技術活用

 デビアス、ダイヤモンド生産・流通の管理にブロックチェーン技術活用 WikiBit 2022-05-07 21:00

世界的なダイヤモンド採掘会社のデビアスが、ダイヤモンドの生産と流通を管理するため、ブロックチェーンを使った独自のプラットフォームを立ち上げた。

  Gareth Jenkinson 2022年05月08日 06:00 デビアス、ダイヤモンド生産・流通の管理にブロックチェーン技術活用

  ニュース

  世界的なダイヤモンド採掘会社のデビアスが、ダイヤモンドの生産と流通を管理するため、ブロックチェーンを使った独自のプラットフォームを立ち上げた。

  同社は長い間、自社のダイヤモンド採掘を世界的に追跡・記録・管理するブロックチェーンシステムの開発に取り組んできた。この「Tracr」プラットフォームは18年に初めて試験運用されたが、ついに本格運用に入り、ダイヤモンド採掘産業で幅広く利用されることになる。

  デビアスはすでに世界的な操業にこのシステムを組み込んでおり、22年の最初の3つの「Sight」おいて、ダイヤモンド生産の25%(金額換算)がTracrに登録されると試算している。ダイヤモンド業界の「Sight」とは、販売会や購入されるダイヤモンドの各ロットの総称である。

  ダイヤモンド業界の生産者や小売業者はプラットフォームにおいて、ダイヤモンドの起源の改ざん防止記録を見ることができる。大量の天然ダイヤモンドを買い付ける資格のある企業(「Sightholder」と呼ばれる)は、ダイヤモンドの改変不可能な証明書の恩恵を受けることができる。そして小売業者にとっては、ダイヤモンドの来歴や起源に関する保証が強化されるというわけだ。

  デビアスによると、プラットフォームの能力は繁忙期にも対応可能な規模まで拡張できるという。Tracrには週に100万個のダイヤモンドを登録することができる。これまでの中央集権型のシステムはデータ量の多さがネックでプロセスの障害となっていたが、そうした面が大幅に改善される。

  ブロックチェーンを使った多くのシステムと同様、Tracrでは、企業やユーザーがダイヤモンドのデータの許可・使用・アクセスを管理することができる。それは個々のレベルにまで及んでおり、各ユーザーに分散型バージョンのプラットフォームが与えられることになる。他のブロックチェーンネットワークにおける従来のノード運用者と同じ状況と言えるだろう。

  ダイヤモンド産業の現在の操業にとって、プライバシーと安全性は最優先されるべき要素だ。ブロックチェーンを基盤とするTracrのシステムはプラットフォームのすべての取引の改変不可能性を保証するもので、ダイヤモンドがバリューチェーンを移動する際のデータ改ざんの脅威を取り除く。

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