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ビットコイン価格は底入れとなったか? オンチェーン指標などから分析

 ビットコイン価格は底入れとなったか? オンチェーン指標などから分析 WikiBit 2022-05-26 04:28

ビットコイン(BTC)は現在、28,000ドルをサポートとし、30,500ドルをレジスタンスとするレンジの間をさまよっている。果たしてBTCは底を打ったのだろうか。

  Yashu Gola 2022年05月26日 13:28 ビットコイン価格は底入れとなったか? オンチェーン指標などから分析 38 閲覧数

  市場分析

  ビットコイン(BTC)は現在、28,000ドルをサポートとし、30,500ドルをレジスタンスとするレンジの間をさまよっている。

  5月のビットコイン暴落は、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な政策と、アルゴリズム型ステーブルコインプロジェクトであるテラUSD(UST)による仮想通貨市場の不確実性を受けたもので、テラのネイティブトークン「LUNA」は99%の下落となった。

  しかし、5月末が近づきつつある中、ビットコインの下落はやや落ち着きを見せており、投機筋は底打ちの兆しを感じている。

  Something like this might play out for #Bitcoin. Notice the lower left corner we had a double bottom before getting a green wave. Were currently sitting at the bottom of the wedge. We can go a little lower and form another double bottom before reversing. pic.twitter.com/feuzp5tiDZ

  — BitcoinAlArab (@BitcoinAlArabx) May 23, 2022

  興味深いことに、ビットコインの「恐怖・強欲指数(F&G)」も同じシナリオを示唆していると、アーケイン・リサーチは最新のウィークリーレポートで指摘している。

  恐怖・強欲指数は2020年3月の水準に

  ビットコインのF&Gは5月17日に「極端な恐怖」を示すスコア8に達している。これは2020年3月以来の水準だ。

  アーケインは、ビットコインのF&Gが8まで低下した過去4回の事例を挙げながら、「過去の『極端な恐怖』の期間の中央値と平均リターンを測定すると、恐怖の時に買うことは過去には有益な戦略だったことがわかる」と書いている。

  Bitcoin price median returns after reaching 'extreme fear' levels. Source: Arcane Research

  Jarvis Labsの市場リサーチャーであるベン・リリー氏は、ビットコインのF&G指数が10を下回ることは、市場が底を打った可能性が極めて高いことを示すものだと付け加えている。また、F&Gが10を下回るときにビットコインを購入することは、短期的な戦略として有効だと指摘し、次のように述べている。

  「保有時間が短い戦略の方が大きな結果を生みだした。つまり F&Gが35以上に上昇した後に売却した戦略([下図]の黄色の線)は、 50(オレンジ)や80(赤)の時よりも良い結果をもたらした」

  F&G returns for Bitcoin. Source: Ben Lilly's Twitter Handle

  一方、アーケインは、F&Gが低スコアであることが常に強気な反発の動きを保証するわけではないと指摘する。いくつかのケースではさらなる下落につながったという。例えば、ビットコインは2018年4月7日に11%近く下落したが、これはF&Gが「極端な恐怖」レベルに達してからわずか60日後だった。

  オンチェーン指標を分析

  ビットコイン市場の反発の可能性を示す兆候は、いくつかのオンチェーン指標から得られる。

  例えば、ビットコインが「公正価値」に基づいて過小評価/過大評価されているかをみるグラスノードの「MVRZ Z-Score」は、以下のチャートに示すように、仮想通貨の大きな反発上昇に先行していたグリーンゾーンに近づいている。

  Bitcoin MVRV Z Score. Source: Glassnode

  同時に、ビットコインの長期保有者の市場心理をみるLTH-SOPR(Long Term Output Profit Ratio)という指標も、ビットコインの底打ちを示唆している。

  具体的には、LTH-SOPRの値が1を下回ると、一部の長期ビットコイン保有者がBTCを損失で売却する可能性があることを示すものになる。逆に、値が1を上回ると、彼らが利益を得て売ることができることを示す。

  5月25日現在、LTH-SOPRは0.72だ。これは、人々が損失でBTCを売ることを躊躇するため、ビットコイン市場の底値形成の可能性を意味する可能性がある。

  Bitcoin LOTH:SOPR (SMA 7). Source: CryptoQuant8000ドルまで下落を警告する声も

  しかしこのような指標がある一方で、ビットコインが15,500ドルや10,000ドルを下回るという弱気な予測も出ている。

  例えば、グッゲンハイムの最高投資責任者であるスコット・マイナード氏は、ビットコインが5月25日の価格から70%下落して8000ドルにまで落ちるかもしれないと主張している。マイナード氏は、米FRBのタカ派的な金融政策を挙げ、ビットコインがさらなる下落に見舞われる可能性があると述べている。

  BTC/USD and Nasdaq 100 correlation. Source: TradingView

  テクニカル的な観点からは、ビットコインは底打ちする前に22,000ドルから26,000ドルのレンジに向かってさらに下落する可能性がある。

  これらのレベルは、BTCの過去の弱気サイクルの終わりを示した200日指数平滑移動平均線(200EMA、青い線)と200日単純移動平均線(200SMA、オレンジの線)の2つの歴史的なサポートレベルと一致している。

  BTC/USD weekly price chart. Source: TradingView

  「ダウンサイドに向けては、5月12日の25,000ドルの底が29,000ドル以下では最も近いサポートレベルだ」とアーケインのリサーチャーは指摘する。ここを下抜けた場合、ビットコインの「次の重要なサポートレベル」は2017年のピークである2万ドル周辺になるかもしれないと付け加えている。

  「アップサイドに向けては、先週から30,500ドルが強いレジスタンスエリアとなっている。BTCがレジスタンスを突破した場合、35,000ドルが次の重要なレジスタンスエリアとなる」

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