仮想通貨詐欺を宣伝する捏造動画にテスラCEOのイーロン・マスク氏が利用されたようだ。
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仮想通貨詐欺を宣伝する捏造動画にテスラCEOのイーロン・マスク氏が利用されたようだ。
Twitterで共有された問題の動画は、仮想通貨を預け入れることで30%のリターンを誇る暗号通貨プラットフォームを宣伝するディープフェイクだった。詐欺師たちは、今年4月にバンクーバーで開催されたTEDカンファレンスで、マスク氏とキュレーターのクリス・アンダーソン氏が出演したTED Talkのオリジナル映像を利用した。
このツイートと映像はマスク氏本人の目に留まった。この動画に対して「やばいね。絶対私ではない」と返信した。
Yikes. Def not me.
— Elon Musk (@elonmusk) May 25, 2022
テクノロジーの先駆者としてのマスク氏の世界的な名声は、ソーシャルメディアのユーザーや投資家を利用しようとする詐欺師にとって格好のターゲットとなっている。技術に詳しくないユーザーは、非現実的な投資収益を宣伝する詐欺に騙される危険性がある。
この種の仮想通貨詐欺は2020年と2021年に多発し、米国連邦取引委員会(FTC)は、6カ月間で8000万ドル以上の仮想通貨が被害者から盗まれたと推定する報告書を発表している。
マスク氏はTwitterの買収をめぐって、プラットフォーム上で自由な発言を促進することを約束している一方、ユーザーから数百万ドルを騙し取ったスパムと詐欺ボットを淘汰することを宣言している。
「私が最優先に取り組むべきことは、Twitterに存在するスパムや詐欺のボット、ボット軍団を排除することだ。彼らは製品に悪影響を与えている。もし私が見た全ての仮想通貨詐欺に対してドージコインを持っていたら、我々は1000億DOGEを持っていることになる」
2017年に「ディープフェイク」という言葉が登場して以来、ディープフェイク動画が蔓延している。人工知能とコンピューターで生成された画像、動画、音声を活用し、クリエイターは、真実とフィクションを見分けるのが難しいほどリアルなメディアで視聴者を操作し、だまし、詐欺をしようと考えている。
ブロックチェーン技術は、ディープフェイクやフェイクニュースに対抗するためのツールとして注目されている。しかし、現実には、ソーシャルメディアプラットフォームは依然として詐欺的なメディアで溢れているのが現状だ。
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