非代替性トークン(NFT)ブームが最高潮の頃、NFTを騙し取られるトレーダーの話は珍しいものではなかった。だが、今回の事件は興味深い。ソラナのコミュニティが力を合わせて詐欺師を「詐欺にかけ」、盗まれたNFTの一部を取り戻したのだ。
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非代替性トークン(NFT)ブームが最高潮の頃、NFTを騙し取られるトレーダーの話は珍しいものではなかった。だが、今回の事件は興味深い。ソラナのコミュニティが力を合わせて詐欺師を「詐欺にかけ」、盗まれたNFTの一部を取り戻したのだ。
そもそもの始まりは、クロスチェーンゲームの開発スタジオ「Uncharted NFT」のDiscordチャンネルがハッキングされたことだった。犯人は109のユーザーウォレットからの引き出しに成功し、150個以上のSOLトークンと25個の「World of Solana(WOS)」NFTを持ち去った。その中には、非常に高い価値を持つ希少なデジタルフィギュア3体も含まれていた。
2/nIt all began when @UnchainedNFT_ Discord got hacked two days ago.nA hacker drained the wallet of 109 users for a total of 150+ $SOL.nThe most affected person was a WOS whale with 25 WOS NFTs that got stolen.nThis whale also owned 3 top 100 @MoonRankNFT WOS NFTs ⤵️ pic.twitter.com/R2PWe3gPMX
— World Of Solana {WOSup} (@worldofsolana) May 25, 2022
WOSは2222体のオリジナルヒロインのコレクションで、最も高価なアバターには現在123SOL(5600ドル)という価格が付いている。コレクションの現在の最低競売価格は2.03SOLだ。
ハッキングを受けて、コミュニティは盗まれたNFTを取り返そうと決めた。WOSチームがコレクションの開発パートナー(ツイッター名は「Cyberfrog」)に連絡を取り、盗難に遭ったNFTの権利料(ロイヤリティ)を標準の5%から98%に引き上げた。
コミュニティには、ソラナNFTマーケットプレイスの「MagicEden」で新たな出品がないかどうか監視するように指示が出された。犯人は2日と経たず罠にかかり、コミュニティは15個のNFTを買い戻すことができた。残りの10個には「スナイピング」が用いられた。
スナイピングとは、NFTオークションの最後の瞬間まで待って競り落とす手法だ。他の入札者がオークション終了前にさらなる高値を付けるのを防ぐために使われる。
コミュニティはスナイピングによって残り10個のNFTの回収にも成功し、25個のWOS NFTを正当な所有者のもとに戻した。
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