ブロックチェーン分析会社グラスノードによると、いわゆる「観光客」がビットコイン(BTC)から逃げ出し、仮想通貨を保有・取引しているのは長期投資家だけになっているとのことだ。
Jesse Coghlan 2022年07月05日 15:48 ビットコイン相場 「観光客」が一掃され、ガチ勢のみが残った=グラスノード分析
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ブロックチェーン分析会社グラスノードによると、いわゆる「観光客」がビットコイン(BTC)から逃げ出し、仮想通貨を保有・取引しているのは長期投資家だけになっているとのことだ。
7月4日のレポートで、グラスノードのアナリストは、6月はビットコインが37.9%の損失となっており、11年間で最悪のパフォーマンスの月の1つだったと指摘している。また、ビットコインネットワーク上の活動は、2018年と2019年の弱気市場の最も深い部分と同じレベルであると付け加え、次のように書いている。
「ビットコインネットワークは、ほとんどすべての投機的なエンティティ、およびマーケットの観光客が資産から完全にパージされた状態に近づいている」
しかし、「観光客」がほぼ完全に追放されたにもかかわらず、グラスノードは、1BTC未満を保有する「エビ」と1000~5000BTCを保有する「クジラ」の残高が「有意に増加している」と述べ、買い増しの可能性を指摘している。
特にエビは、現在のビットコイン価格を魅力的と捉え、グラスノードによれば「史上最も積極的なペース」で毎月6万500BTC近くを買い増している。これは1ヶ月あたりのBTC供給量の0.32%に相当する。
一方グラスノードによれば、2021年11月以降、アクティブなアドレスとエンティティの両方が減少傾向を示している。
アクティブアドレスは、2021年11月に1日あたり100万件を超えていたものが、この1週間で1日あたり約87万件に減少している。同様に、同一人物や組織が所有する複数のアドレスを照合したアクティブ・エンティティは、現在1日あたり約24万4000件で、グラスノードでは「弱気相場に典型的な『低アクティビティ』チャンネルの下限」に近いと述べている。
「この指標では、HODLerの維持がより顕著に表れている。アクティブ・エンティティは概して横ばい傾向にあることから、ユーザーのベースロードが安定していることを示している」
Source: Glassnode
取引件数は「停滞して横ばい」の状態が続いており、これは新規需要がないことを意味するが、市況を通じて保有者が維持されていることも意味する。
“Transactional demand can be seen to move sideways throughout the main body of the bear,” - Glassnode
残高がゼロでないアドレス、つまり少なくともいくらかのビットコインを保有しているアドレスの数は過去最高を更新し続けており、現在4230万以上のアドレスが存在していると、グラスノードは指摘している。
過去の弱気相場では、ビットコインの価格が暴落すると一部ウォレットがパージされた。しかし、この指標がそうでないことを示していることから、グラスノードは「平均的なビットコイン参加者の間で決意のレベルが高まっている」を示していると言う。
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