テキサス州のマイニング業者、猛暑に見舞われ操業停止

　　Turner Wright 2022年07月12日 08:14 テキサス州のマイニング業者、猛暑に見舞われ操業停止

　　ニュース

　　テキサス州の多くの地域では、7月に華氏100度（摂氏37.8度）を超えている日が続いていることで、多くの仮想通貨マイニング業者は、州の電力需要が供給を上回る可能性から、操業を停止している。

　　テキサス州電力信頼性評議会（ERCOT）は10日、テキサス州の住民と企業に対し、11日に「記録的な電力需要の高さ」が予想されるため、節電するよう呼びかけた。ERCOTの予測によると、テキサス州の電力需要（猛暑の中でエアコンを稼働させることも原因）は、利用可能な供給量を上回る可能性があるという。

　　エネルギー供給会社の予測モデルによると、需要は過去最高の79,615メガワット（MW）に達する可能性がある。6月のテキサス州のエネルギーコストは、風力発電と太陽光発電の増産により軽減されたと言われているが、ERCOTは10日に、風力発電は「この時間帯の発電量は歴史的に見てもかなり少ない」と報告しており、需要が最も高いと予測されたときには容量の8％に満たなかったという。

　　テキサス州にある多くのマイニング業者は、テキサス州のエネルギーグリッドが処理できないかもしれない需要を見越して、すでに事業を縮小または停止したと発表している。仮想通貨マイニングのコア・サイエンティフィックは11日、「テキサスの人々に救済を提供するため」追って通知があるまで、同州にあるすべてのASICサーバーをパワーダウンさせたと述べた。

　　ライオット・ブロックチェーンの広報担当者はコインテレグラフに対し、テキサス州ロックデールにある施設は夏の間、ERCOTの要請でエネルギー使用を抑制し、8648MWhを削減したと語った。アルゴ・ブロックチェーンのピーター・ウォールCEOも、同州で事業を縮小したと述べており、ディケンズ郡のヘリオス施設を指していると思われる。

　　ウォールCEOはコインテレグラフに対し、「電力需要の高い時期には、仮想通貨マイニングよりも人々が優先されるべきだと考えている」とし、「ERCOTが節約警告を出すと、我々はそれを真剣に受け止め、マイニング作業を抑制する。我々は今日の午後もこれを行い、多くの同業者もそうしたようだ」