仮想通貨取引所フォビ、英領バージン諸島でライセンスを獲得

　　Helen Partz 2022年09月11日 06:00 仮想通貨取引所フォビ、英領バージン諸島でライセンスを獲得

　　ニュース

　　大手仮想通貨取引所のフォビ（Huobi）は、英国の海外領土である英領バージン諸島に進出することで、世界的な事業拡大を続けている。

　　フォビが9日、英領バージン諸島金融サービス委員会（FSC）から投資事業ライセンスを取得したことを正式に発表した。この承認により、フォビは子会社のブルトゥオミ・ワールドワイド・リミテッド（BWL）の下で仮想資産取引所を運営できるようになる。

　　フォビの発表によると、BWLはビットコイン（BTC）やイーサ（ETH）などの仮想通貨のスポット取引やデリバティブ取引など、さまざまな仮想通貨取引サービスを提供する計画だという。

　　フォビの発表によると、BWLはビットコイン（BTC）やイーサ（ETH）などの仮想通貨のスポット取引やデリバティブ取引など、さまざまな仮想通貨取引サービスを提供する計画だという。

　　フォビグループの最高財務責任者であるリリー・チャン氏は「このライセンスにより、当社は英領バージン諸島で規制に準拠した仮想通貨デリバティブ商品と取引サービスを提供する最初の取引所になるため、機関投資家に大きな影響を与えることになると考えている」と述べ、次のように付け加えた。

　　「仮想通貨業界の機関投資家の多くは英領バージン諸島で活動しているため、そこには大きな市場機会があると考えている」

　　チャン氏によると、フォビは英領ジブラルタルで分散型台帳技術のライセンスも保有しているという。

　　BWLは、アラメダ・トラスト（Alameda Trust）やスリー・アローズ・キャピタル（Three Arrows Capital）といった企業とともに英領バージン諸島で公式に規制を受ける企業となったほか、FSCの 「ファイナンシャル・イノベーション・サンドボックス」 のメンバーにもなっている。

　　FSCの公式記録によると、BWLは、仮想通貨ベースの投資と融資を促進するグローバルな取引プラットフォームであるストラクチャ・ファイナンシャル（Structure Financial）と並んで、FSCが承認した2番目のサンドボックス参加企業だ。FSCは、成長するフィンテック部門のイノベーションを支援し、企業が新しい製品やサービスを試行できるようにすることを目的として、20年に同サンドボックスを設立した。

　　「今後、FSCと緊密に連携し、認可された一連の取引商品とサービスを展開して英領バージン諸島での仮想通貨業界の成長を促進していくつもりだ」とチャン氏は語る。

　　英領バージン諸島は、仮想通貨関連企業の世界的な主要進出先の1つだ。プライスウォーターハウスクーパース（PwC）の「第4回グローバル・クリプトヘッジファンドレポート2022」のデータによると、英領バージン諸島は米国を抜き、仮想通貨ヘッジファンドにとって2番目に人気の高い場所となった。