今回のレポートは前回レポート(Daily Market Report 2022/7/22「DOT (ポルカドット)、短期的調整後、一転上昇可能性も?」参照)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込んで新たにシナリオをアップデートしていく。
Cointelegraph Japan 2022年09月12日 12:44 DOT(ポルカドット)、次の押し目は?
マーケット
著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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今回のレポートは前回レポート(Daily Market Report 2022/7/22「DOT (ポルカドット)、短期的調整後、一転上昇可能性も?」参照)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込んで新たにシナリオをアップデートしていく。
前回のレポートでは、日足ベースでは下落となるが、DOT/JPYの価格は807円で反発し、その後の上昇で1,536円を目指すというシナリオを考察した。
現在、1,000円台後半を推移していることから、上記シナリオが進行中であると解釈できそうだ。
次のシナリオは、どうなるか、考察を以下に記載していく。
・予想と結果
週足Bidチャート(左図)日足Bidチャート(右図)(DMM Bitcoin社取引ツールより作成)n上:DOT/JPY価格n中:MACD(12,26,9)n下:スローストキャスティクス(14,3,3)
上図は、DOT/JPYのチャートであり、左は週足(期間:2022/2/28~現在)、右は日足(期間:2022/6/4~現在)のそれぞれにMACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。
7/22に公表した前回のレポートでは日足ベースでは下落となるが、807円で反発し、その後の上昇で1,536円を目指すというシナリオの考察をした。
結果は、前回執筆時点の1,010円ほどから、807円までの下落はなかったものの、7/26には880円まで調整した。その後、7/30には日足ターゲットプライスの1,130円には到達した(上右図黄色丸部分)。しかし、週足のターゲットプライスにはまだ距離があるというのが現状である。
前回執筆の7/22~現在の相場状況を振り返ってみる。
7/27に開催されたFOMCでは、予想通りの75bpの利上げとなった。大幅な利上げだったにもかかわらず、暗号資産市場全体が上昇となった。その要因はパウエル議長の「いずれ利上げペースを落とすことになるとした上で、次の利上げ幅に関して明確なガイダンスを示すのではなく、政策は会合ごとに新たに設定される」という発言だろう。
この発言から、以前ほど強硬な利上げを継続しないだろうとの見方が市場に広がったため、上昇に転じたと考えられる。この影響でDOTはターゲットプライスであった直近レンジ上限の1,130円を達成できたのではないだろうか。
その後、8月中旬までは上昇トレンドだったが、8/19に大幅な下落となった。これは、全面的なドル買いの傾向が強まったためだろうと考えられる。(詳しくはDaily Market Report 2022/8/22「週末にBTC(ビットコイン)大幅下落、原因は?」参照)
そして9月に入ってからは、ETH(イーサリアム)の大型アップグレード「The Merge(マージ)」に注目が集まった。2段階ある中の1段階目である「Bellatrix(ベラトリックス)」の起動が9/6 20:34ごろに確認され、Bellatrix通過後はETHの下落に伴い、ERC-20トークン(OMG,ENJ,BATなどのETHのブロックチェーンで動作するトークン)だけでなく他のアルトコインも道連れに反落となった。
2段階目の「Paris(パリ)」は9/13~15の実施が予想されている。
7/22以降、以上のような材料があり、現在のDOT/JPYは1,000円台後半を推移している。
明日9/13には米国CPIの発表が控えており、結果次第では、方向性に大きな影響を与える可能性もあるものの、現在のテクニカル面の週足MACD、スローストキャスティクスからは上昇の余地が推測できる。
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