本日のBTC相場は引き続き底値を固める展開を予想する。CPIショック後のBTCは20,000ドル近辺で下げ渋っているが、一時19,000ドル台半ばまで下落するなど、上値の重い展開が続いている。
Cointelegraph Japan 2022年09月15日 10:30 ビットコイン、イーサリアムのマージ待ち【仮想通貨相場】
マーケット
著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
ポイント
・20,000ドル近辺で下げ渋る
・米PPIはMIX、JPモルガンは1%利上げ可能性低いとレポート
・ETH先物でショートポジション急増、マージを無事通過すれば巻き戻しも
・ETHWに支持が集まるかも未知数で、まずはマージ後の状況を見極める展開か
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は安値圏でのもみ合い。
一昨日から昨日にかけて22,000ドル(約315万円)台から20,000ドル(約285万円)割れまで急落。その後は20,000ドル台での取引が続き、今朝方一時20,000ドルを割れたが、足元では回復している。
一昨日の米CPIショックを受け、BTCは20,000ドル台まで下落、更に来週のFOMCでの1%利上げ観測が浮上したことを嫌気し、一時20,000ドルを割り込んだ。
その後は20,000ドルを回復すると、ETHのマージを直前に控え、マイナーのシフトが噂されるイーサリアムクラシック(ETC)が上昇、BTCも20,000ドル半ばまで値を伸ばしたが、ETCの上昇が一服すると、しばらく20,000ドル台前半でのもみ合い推移が続いた。
ただ、朝方145円に迫っていたドル円相場が日銀のレートチェック報道などで142円台まで下落した影響で、円建てのBTC価格はじりじりと下げていった。
その後発表された米PPIはヘッドラインが前月から下げ、コアは上昇するという強弱MIXした内容で、米株は前日比小幅高ながら方向感のない取引が続いたが、原油価格が90ドルに乗せると前日比マイナス圏に下落、BTCも20,000ドルを割り込んだ。
しかし、原油価格の上昇が一服、JPモルガンが1%利上げの可能性は低いとレポートしたことなどが伝わると米株は前日比プラス圏に値を戻し、BTCも20,000ドル台に回復している。
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