FTXの破綻後、ユーザーの信頼回復を目指す中央管理型取引所

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　　中央管理型の取引所は、仮想通貨の取引エコシステムにおいて大きな役割を果たしている。しかしながら、FTXの破綻によって、ユーザーの資金を扱う取引所を信頼することの難しさが示された。それにもかかわらず、仮想通貨プラットフォームはコミュニティの信頼を取り戻せるとまだ信じている。

　　OKXやGate.io、ビットパンダなどの取引所の幹部がコインテレグラフのインタビューに応じ、取引プラットフォームがFTX破綻の影響から立ち直る方法について語った。

　　Gate.ioの幹部ディオン・ギヨーム氏によると、ユーザーの資金を保管するうえでの透明性が非常に重要になったという。そのため、Gate.ioはマークルツリーを使った自社のプルーフ・オブ・リザーブの手法をオープンソースにし、業界を率いる立場にいる他社も使えるようにした、と同氏はコインテレグラフに語った。そして、以下のように説明している。

　　「ここ2週間ほどで、仮想通貨の取引所をさらなる透明性をもって運営しなければならないことがますます明確になったと思う。特に、ユーザー資金の管理やプルーフ・オブ・リザーブに関してそれが示された」

　　これとは別に、ギヨーム氏は時間が経てば業界が回復できると信じてもいる。これまでの「ブラック・スワン」的な事件を指摘しながら、同氏は仮想通貨業界が過去10年間、何度も立ち直ってきたことに言及した。「市場の回復にはしばらく時間がかかるかもしれないが、以前よりも強くなって帰ってくるだろう」

　　取引所ビットパンダの共同設立者で最高経営責任者（CEO）でもあるエリック・ディムース氏は、取引所が顧客のことを優先的に考えながら透明性を高めることを求めた。「夢を売り込もうとするのはやめるべきだ」と言いながら、同氏は以下のように指摘した。

　　「私たちをただ信頼するように求めるのはやめ、信頼してもらえるような実際的な理由を提示する必要がある。投資家は愚かではないし、彼らは以前よりも私たちの業界に懐疑的な目を向けている」

　　そうしたこととは別に、ディムース氏は業界がFTX破綻の影響から最終的に立ち直ると信じている。手っ取り早い解決策はないが、業界に残された者たちは、きちんと規制されて責任感のある、持続可能な未来に向けた取り組みを続けなければならないと同氏は語る。

　　仮想通貨取引所OKXの幹部であるレニックス・ライ氏も、透明性に関する意見に同調した。ライ氏によると、透明性はユーザーの信頼を再構築する上で重要な要素だ。同氏は、リテール面と組織面の両方で対策を講じる必要があることを強調する。

　　リテール面では、資産が準備金によって100% 裏付けられていることをユーザーが自己確認できるようにすることが重要だという。組織側では、レイ氏は、組織はクライアントにより大きな可視性を与える方法を見つける必要があると主張する。