デジタル資産カストディアンBitGoのマイク・ベルシュCEOによれば、アラメダ・リサーチがFTXの破産申請前の数日間に3,000ラップドビットコイン(wBTC)を償還しようとしたという。
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デジタル資産カストディアンBitGoのマイク・ベルシュCEOによれば、アラメダ・リサーチがFTXの破産申請前の数日間に3,000ラップドビットコイン(wBTC)を償還しようとしたという。
12月14日、分散型金融(DeFi)研究者のクリス・ブレック氏がホストしたツイッタースペースで、ベルシェ氏は、BitGoがアラメダからの償還リクエストを却下したことを明らかにした。同氏によれば、アラメダの人間がBitGoのセキュリティ検証プロセスをパスすることができなかったという。
「(セキュリティが)プロセスにマッチしていなかった」。プロセスに必要な情報を要求していたが、「その回答を待っている間に、アラメダ社が倒産してしまい、倒産した時点ですべてがストップしてしまった」という。
BitgoのCEOはまた、アラメダの3,000 BTCのミント要求がプラットフォームのダッシュボード上で「止まったまま」になっていると述べ、アラメダの破産事件を担当する管財人によって処理されるまで、同社がトークンをそのままにしておく可能性が高いと付け加えている。
Alamedas failed mint transaction request of 3,000 wBTC in exchange for 3000 BTC. Source: wBTC Network Dashboard.
アラメダが3,000wBTCをアンラップしようとしたことは、イーサリアム取引アグリゲーターのEtherscanでも確認された。
通常であればBTCへの交換が行われるが、Bitgoでは償還が行われる前にセキュリティメカニズムが設定されており、アラメダ側はこれに失敗したということだ。
5000万ドル相当のwBTCを償還しようとした動機は不明だが、FTXの幹部は直前まで倒産を食い止めるために様々なところから資金調達を試みていたと考えられるだろう。
11月25日のArkham Intelligenceの分析によると、アラメダは、最終的に親会社が連邦破産法第11条の適用を申請する5日前に、FTX.USから8つの異なるアドレスから2億400万ドルを引き出していたことが判明している。
wBTCはBTCをトークン化したもので、バーンアドレスに送信するとBTCと交換でき、交換は1:1の割合で行われる。
ラップビットコインのトークン化により、ビットコイン保有者はイーサリアムベースのスマートコントラクトや分散型アプリケーションとインタラクトすることが可能になる。
BitGoは2019年にブロックチェーン相互運用プロトコルRenとマルチチェーン流動性プラットフォームKyberとともにwBTCを共同開発した。wBTCは30名以上のメンバーからなる分散型自律組織wBTC DAOによって管理されている。
wBTCダッシュボードによると、現在BitGoは199,238wBTCの流通量に対して202,255BTCを預かっており、101.51%の担保超過率となっている。
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