Blockchain.comの創業者兼CEOであるピーター・スミス氏は、オンチェーン分析が、限界はあるものの、行方不明のFTXの資金を探し出すのに重要な役割を果たすと考えている。
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Blockchain.comの創業者兼CEOであるピーター・スミス氏は、オンチェーン分析が、限界はあるものの、行方不明のFTXの資金を探し出すのに重要な役割を果たすと考えている。
12月20日、フォックス・ビジネスのジャーナリストであるリズ・クラマン氏は、ブロックチェーンのセールスポイントは仮想通貨取引を透明化し、追跡可能にすることだと指摘し、FTXの顧客資金紛失の場合、何を追跡できるのかという質問をスミス氏に投げかけた。
スミス氏は、ブロックチェーンの研究者はすでに資金の痕跡を追跡するのに尽力していると述べ、実際に追跡が難しくなるのは銀行システムが関係した時だと付け加えた。
「今日、これに取り組んでいる(ブロックチェーン分析)企業にとって最も困難なことは、お金がチェーンから外れて銀行システムに移動したときに、それを追跡することができなくなることだ」
スミス氏は、FTX元CEOのサム・バンクマン-フリード氏やその関係者が不動産を購入したときのケースを挙げる。それは銀行から送金されたような場合、仮想通貨のエコシステムを離れると、FTXの資金をブロックチェーンで辿ることが困難になると言う。
一方でスミス氏は、仮想通貨エコシステムの中にある資金については、オンチェーン分析が非常に有効であるとも述べている。それはFTXの混乱を解決するために清算人が行う作業に非常に役立つと主張する。
オンチェーンで追跡できるものは、FTXとその顧客がトレーディングやファーミングなどのどこでお金を失ったか、あるいは不動産やベンチャー投資のために引き出したか、などだ。また、ユーザーがFTXにいくら仮想通貨を預けたかを確認するのにも使えると付け加えた。
これに関連して、FTXの新しい最高財務責任者メアリー・シリア氏は、12月20日の手続き審問で、同社が確認した資産は10億ドル以上であると語っている。
FTXは、約7億2000万ドルの現金資産を司法省から資金保有を許可された米国の金融機関に所在確認したとされる。シリア氏はまた、約1億3000万ドルが日本で保管され、600万ドルが運営費として保管されていることを明かした。無許可の米国金融機関にある残りの4億2,300万ドルのほとんどは、主に1社のブローカーにあると述べたが、詳しい説明は避けた。
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