仮想通貨取引所クラーケンは、米国の顧客に対するステーキングサービスの提供を停止することで、米証券取引委員会と和解に達した。
仮想通貨取引所クラーケンは、米国の顧客に対するステーキングサービスの提供を停止することで、米証券取引委員会と和解に達した。
2月9日の発表で、SECはクラーケンを「彼らの暗号資産ステーキングプログラムの提供および販売を登録しなかった」ことで起訴したことを明らかにした。SECは、ステーキングサービスが証券として認識されると主張した。クラーケンは、米国の顧客のためのステーキングプログラムを停止するだけでなく、総額3000万ドルの罰金を支払うことにも同意している。
「クラ―ケンは、投資家に経済的現実とは無縁の途方もないリターンを提供しただけでなく、全くリターンを支払わない権利も保持していた」と、SECの執行部門ディレクター、グルビル・グレワル氏は述べている。「その間、特にその財務状況や、そもそも売り出されたリターンを支払う手段を持っているかどうかについての情報を投資家に全く与えなかった」と指摘する。
Today we charged Kraken with failing to register the offer and sale of their crypto asset staking-as-a-service program, whereby investors transfer crypto assets to Kraken for staking in exchange for advertised annual investment returns of as much as 21 percent.
— U.S. Securities and Exchange Commission (@SECGov) February 9, 2023
SECの訴状によると、クラーケンは2019年から米国内のユーザーに仮想通貨のステーキングサービスを提供しており、「使いやすいプラットフォームと、投資家のためのクラーケンの努力から得られるメリット」として宣伝していたとのことだ。しかし、SECは、クラーケンのユーザーは、トークンをステーキングプログラムに提供することによって、事実上、トークンのコントロールを失い、さらなるリスクと「非常に少ない保護」を付与したと主張している。
クラーケンは2月9日のブログで、米国以外のユーザーには別会社を通じてステーキングサービスを提供し続けると述べている。
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