シリコンバレー銀行(SVB)がサークルの送金要求のうち33億ドルを処理しなかったため、その後の売却によりUSDコイン(USDC)が1ドルのペッグから外れる事態となった。ステーブルコインのエコシステムは即時に影響が出ることになった。USDCの担保的な影響力もあり、主要なステーブルコインで1ドルのペッグが外れる展開となった。
シリコンバレー銀行(SVB)がサークルの送金要求のうち33億ドルを処理しなかったため、その後の売却によりUSDコイン(USDC)が1ドルのペッグから外れる事態となった。ステーブルコインのエコシステムは即時に影響が出ることになった。USDCの担保的な影響力もあり、主要なステーブルコインで1ドルのペッグが外れる展開となった。
MakerDAOが発行するステーブルコインであるダイ(DAI)は、USDCのデペッグにより、その価値の7.4%を失った。2022年6月現在、67億8000万ドル相当のDAI供給が85億2000万ドル相当の仮想通貨によって担保されていることが、Statistaのデータからわかる。
このうち、USDCはDAIの担保の51.87%を占め、44.2億ドルに相当する。その他の著名な仮想通貨としては、イーサ(ETH)が6.6億ドル、パックス・ドル(USDP)が6.1億ドルである。
その結果、DAIはドルからデペッグし、一時0.897ドルにまで達した。DAIは記事執筆時点では0.92ドル台で取引されるまでに回復した。
トロンが発行するステーブルコインであるUSDデジタル(USDD)とフラクショナルアルゴリズムのステーブルコインであるフラックス(FRAX)は、市場心理悪化により同様の運命をたどった。USDDはUSDCの売りに反応して7.5%近く下落し0.925ドルで取引され、FRAXはさらに下落して0.885ドルとなった。
テザー(USDT)やバイナンスUSD(BUSD)など人気のある仮想通貨は、米ドルとの1対1のペッグを維持し続けている。
サークルの資金33億ドルがSVBによって出金処理されなかったと発表したことから、多くのステーブルコインのデペッグが始まった。
1Following the confirmation at the end of today that the wires initiated on Thursday to remove balances were not yet processed, $3.3 billion of the ~$40 billion of USDC reserves remain at SVB.
— Circle (@circle) March 11, 2023
SVBは、カリフォルニア州金融保護革新局によって閉鎖された。その理由は明らかにされていないが、カリフォルニア州の規制当局は、保険付預金を保護するために、連邦預金保険公社を管財人に任命した。
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