昨年9月にイーサリアムの大型アップグレードである「マージ」が実行され、イーサリアムのプロトコルは、コンセンサスメカニズムをPoW(プルーフオブワーク)から(PoS(プルーフオブステーク)に移行した。イーサリアムは今後5段階(「マージ」、「サージ」、「ヴァージ」、「パージ」、「スプラージ」)で発展する計画で、マージ成功によって最初の段階はクリアとなった。4月に予定されている「上海アップグレード」はマージ後初のアップグレードとなる。
昨年9月にイーサリアムの大型アップグレードである「マージ」が実行され、イーサリアムのプロトコルは、コンセンサスメカニズムをPoW(プルーフオブワーク)から(PoS(プルーフオブステーク)に移行した。イーサリアムは今後5段階(「マージ」、「サージ」、「ヴァージ」、「パージ」、「スプラージ」)で発展する計画で、マージ成功によって最初の段階はクリアとなった。4月に予定されている「上海アップグレード」はマージ後初のアップグレードとなる。
上海アップグレードとは?
上海アップグレードは来月4月に実施される予定だ。具体的な日時は正式には発表されていない。プロトコル改善案であるEIP4895を実行することで、バリデーターがステーキングしてETHを出金できるようになる。上海以前は、ステーキングされたETHはプロトコル上にロックされている状態だった。
上海アップグレード後、バリデーターは以下のことが実施できるようになる。
ステーキングしていたETHの出金
ステーキング報酬の出金
上海アップグレードは、他にも、ガス代、取引スピード、ネットワーク全体を改善するための提案も含まれている。
上海アップグレードの影響
LedgerのCTOであるチャールズ・ガイルメット氏は、上海アップグレードについて「PoSへの移行が完了しイーサリアムがその進化の過程の中で再び大きな金字塔を打ち立てることになる」と評価し、「今後さらなる流動性がイーサリアムに生まれ、ETHロックに関する不透明性などからETHステーキングを躊躇していた層もステーキングするようになるだろう」と予想した。
また、企業にとってもイーサリアムのステーキングを開始する機運が高まるかもしれない。Ledger Enterprise代表のアレックス・ジンダー氏は、「資産運用ストラテジーにおいてETHステーキングを検討する企業が増えるだろう。また、取引所など企業が一般利用者向けにETHステーキングをサービスとして提供するという需要も増えるとみている」と述べた。
ETH出金のタイミング
なお、上海アップグレードと同時にETHが出金できるとは限らないので注意は必要だ。アクティブなバリデーターの数や出金したいバリデーターの数のバランスによって出金スピードは決まる。エポックごとに出金(Exit)できるバリデーターの数は限られている。現時点では、エポックごとに7バリデーターしか出金できない。エポックは6.4分ごとに更新される。
著者 Ledger
プロフィール:2014年に誕生した仮想通貨のハードウェアウォレットの会社。拠点はフランスにあり、現在はLedger Nano XとLedger Nano S+、Ledger Nano Sという3種類のハードウェアウォレットを製造・販売している。Ledger Nano S +は2022年4月4日発売の最新作。Ledger Nanoシリーズに接続して使うソフトウェアであるLedger Liveを、全ての仮想通貨サービスが1箇所に集まるプラットフォーム、いわば「Web3.0のハブ」にすることを目指している。公式サイト:https://www.ledger.com/ja
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