16日のビットコイン(BTC)対円は反発し330万円台を回復した。経営難が危惧されていたクレディ・スイスだが、この日はスイス中銀と同金融当局の支援により、最大で7兆1000億円の調達計画が発表され金融危機の懸念が後退し、昨日のBTCは322万円台から徐々に戻りを試した。
著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
16日のビットコイン(BTC)対円は反発し330万円台を回復した。経営難が危惧されていたクレディ・スイスだが、この日はスイス中銀と同金融当局の支援により、最大で7兆1000億円の調達計画が発表され金融危機の懸念が後退し、昨日のBTCは322万円台から徐々に戻りを試した。一方、相場はドル建てで昨年8月高値(25,200ドル≒335万円)に差し掛かると失速し、欧州中央銀行(ECB)の50ベーシスポイント(bp)利上げ発表を受け、BTCは一時上げ幅を縮小した。しかし、米テクノロジー株の上昇が追い風となり持ち直すと、複数の大手米銀行がファースト・リパブリック・バンクへの支援を検討していると報道され、米銀行システムへの懸念がさらに後退し、米国債が売られドル高円安を助長。BTC対円にはこれが追い風となり、今朝方には330万円台後半に乗せる場面もあった。
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