相場の乱高下に賭ける：デリビットがビットコインのボラティリティ先物を発表

　　

　　仮想通貨デリバティブ取引所デリビット（Deribit）は、ビットコイン（BTC）ボラティリティ先物をまもなく開始する。これにより、投資家にBTC市場のボラティリティを取引する直接的な方法を提供する。

　　3月17日、デリビットはBTC DVOL先物を発表した。これは、ビットコインのインプライド・ボラティリティを測定するデリビット・ビットコイン・ボラティリティ・インデックスに基づいて構築されたデリバティブ契約だ。

　　他のボラティリティ商品と同様に、BTC DVOLはトレーダーのリスク管理、ポートフォリオヘッジ、投機などに役立つだろう。

　　ボラティリティは伝統的な金融において広く取引されており、最も人気のある商品は、シカゴ・オプション取引所のボラティリティ・インデックス（通称VIX）である。VIXは1～100のスケールで変動し、20が過去の平均値を表します。20を下回る数値は、過去の平均値よりも低いインプライド・ボラティリティを示す。20を超える数値は、通常、金融情勢がより不安定であることを意味し、30を超える数値は、通常、不確実性、リスク、投資家の恐怖による市場の著しい変動を意味する。

　　VIXは、米国株式市場の先行指標であるS&P500指数オプションのボラティリティに基づくものだ。

　　ビットコインと仮想通貨市場全体は過去12ヶ月間、極端なボラティリティを示している。仮想通貨の冬と呼ばれるこの時期は通常、強気な局面が長く続いた後にデジタル資産価格が大きく調整されることになる。

　　先週シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻を受けて、仮想通貨投資商品は記録的な流出を経験したが、預金保護の明確化によって、ビットコインは大きな上昇ラリーを演じた。ビットコインの価格は3月17日、9カ月以上ぶりに27,000ドルを超えている。