銀行を取り巻く不透明感の中、ビットコインが28000ドルに到達

　　Ana Paula Pereira

　　2023年03月20日 07:20

　　銀行を取り巻く不透明感の中、ビットコインが28000ドルに到達

　　ビットコイン価格は28,000ドルを突破し、過去7日間で16％の値上がりを記録した。

　　週足では、ビットコインは米ドルに対して37％以上上昇。ビットコインの時価総額は2023年に1940億ドル上昇し、年初来で66％増、特に世界的な銀行危機の懸念が高まる中、ウォール街の銀行株を凌駕している。2023年のS&P500の2.5%の上昇とナスダックの15%の下落に対して、ビットコインは約65%の上昇を記録している。

　　シルバーゲート銀の閉鎖、それに続くシグネチャー銀行とシリコンバレー銀行の規制当局による預金者救済など、米国の銀行を取り巻く不安が続く中、米国の銀行評価額が下落した。

　　欧州では、スイス当局が主導する同国の金融安定性を維持するための緊急計画の一環として、クレディ・スイスがUBSグループにより約20億ドルで買収された。この合意の一環として、スイス国立銀行（SNB）はUBSに1,000億ドル以上の流動性支援を行う。

　　Companies Market Capのデータによると、クレディ・スイスの買収総額は、3月17日の時価総額約80億ドルからかなりの割り引かれた20億ドル。

　　コインベースの元最高技術責任者バラジ・スリニバサン氏は、差し迫った世界的な銀行危機によって、ビットコインが90日以内に100万ドルに達する可能性があるとツイッターで主張した。

　　スリニバサン氏の予測によると、米国の銀行危機はアメリカドルのデフレを引き起こし、その結果、ハイパーインフレとなり、100万ドルのビットコイン価格につながるという。