アメリカの金融規制当局は、暗号資産業界に対する監視を強化している一方、中国やロシアといった国が米ドル覇権から脱却することで米ドル支配にもプレッシャーがかかっている中、ステラ(Stellar)の最高経営責任者は、ステーブルコイン規制がドルの力を取り戻す上で重要であると述べている。
アメリカの金融規制当局は、暗号資産業界に対する監視を強化している一方、中国やロシアといった国が米ドル覇権から脱却することで米ドル支配にもプレッシャーがかかっている中、ステラ(Stellar)の最高経営責任者は、ステーブルコイン規制がドルの力を取り戻す上で重要であると述べている。
4月11日のブルームバーグのインタビューで、ステラ開発ファンデーションのCEO兼エグゼクティブ・ディレクターであるデネル・ディクソン氏は、米国でドルペッグのデジタル資産の規制について自身の考えを語った。
ディクソン氏は、米政府サイドが「基準を設定したい」ため、今年の終わりまでに米国で何らかの形でステーブルコイン規制があるだろうと考えている。
「強力な米ドルを世界中で実現したいなら、米ドル建てのステーブルコインがその方法である」というのがディクソン氏の主張だ。
バイデン大統領政権はすでに、ステーブルコインの規制枠組みの必要性を認識が、ディクソン氏はそれを議会を通じて推進する必要があるともコメントしている。
「米国で何もしない場合、米国外で暗号資産に対して友好的な規制が存在する形となり、二極化した世界が作られるだろう」とディクソン氏は予測する。「米国外の(暗号資産)企業が増え、米国の消費者がその技術を活用したいという問題が出てきてしまう」とディクソン氏は付け加える。
ディクソン氏は、ステーブルコイン規制について「楽観的」であるとし、技術的側面よりもユーザーに対する実用性と価値に焦点を当てるべきだとも述べている。「技術について話すのをやめて、実用性を示すよう努めなければならない」と彼女は語っている
“Stop talking about the technology and start demonstrating the utility.” - @DenelleDixon on @BloombergLive
— Stellar (@StellarOrg) April 11, 2023
ステラは、XLMトークンで駆動される分散型のクロスボーダー決済ネットワークである。これは2014年にリップルのコードをベースとしてフォークされたものである。
現在、ステーブルコインは仮想通貨市場全体の約10.5%を占めており、総額1330億ドルが流通している。ディクソン氏は、大多数のステーブルコインが米ドルに連動していることから、アメリカで規制され、受け入れられることが極めて重要であるとしている。
市場のリーダーであるTether(USDT)は、今年だけで140億ドル相当のUSDTを発行して流通総額が800億ドルに達しており、市場シェアの60%を占めている。
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