ナイジェリアの仮想通貨スタートアップ「レイザーペイ」が資金不足により事業停止

　　Amaka Nwaokocha

　　2023年04月15日 06:00

　　ナイジェリアの仮想通貨スタートアップ「レイザーペイ」が資金不足により事業停止

　　ナイジェリアの仮想通貨・Web3企業レイザーペイは、4月13日に事業を停止すると発表した。

　　レイザーペイ創設者でCEOのエマニュエル・ンジョク氏によるツイートによると、資金調達ラウンドで資金を調達できなかったため、スタートアップを停止することを決断せざるを得なくなったという。

　　声明の中で、ンジョク氏は「私たちは、仮想通貨エコシステムにおける私たちのプラットフォームがもたらしたつながりとインパクトに非常に感謝している。できるだけ長く事業を続けるために奮闘したが、残念ながら、今は事業を停止しなければならなくなった」と述べている。

　　この事業停止は、2022年11月にリストラを発表したばかりの数ヶ月後のことである。同社のリストラは、リード投資家が撤退したことを受けて資金を調達できなかったためだった。

　　レイザーペイは、未解決の問題を解決し、ユーザーに円滑な移行を提供することに焦点を当てている。このため、2023年4月30日までにプラットフォームから資金を引き出すこと、銀行または仮想通貨の支払いオプションを利用することを顧客に求めている。さらに、レイザーペイは現在、同社の知的財産の売却先を探しているという。

　　ンジョク氏は、レイザーペイを10代で立ち上げ、アブドゥルファタイ・スレイマン氏とプロスパー・ウビ氏と共同創設し、2021年10月に世界的な仮想通貨の採用を促進するために設立された。同社は、ステーブルコイン決済を導入しようとする企業を支援している。

　　ンジョク氏によれば、レイザーペイは3,000社以上の企業に採用され、100万ドル以上の取引を処理しているという。

　　最近、アフリカの仮想通貨業界は激動の波に見舞われている。先週には、ビットコイン（BTC）のピアツーピアマーケットプレイスであるPaxfulが、事業を停止することを発表した。

　　しかし、アフリカの一部の仮想通貨決済スタートアップは依然として好調である。例えば、NairaExは、ナイジェリアで活動しているビットコイン取引所であり、ナイジェリアのトレーダーが国の法定通貨であるナイラを使って仮想通貨に購入または売却する際に利用されている。