米国の金融規制当局が起こしたビットコイン(BTC)を巡る詐欺事件で記録的な約34億ドル(4580億円)の罰金が科された。
Tom Mitchelhill
2023年04月28日 13:46
ビットコイン詐欺事件で4580億円の罰金判決、米CFTC「これまでの事件で最高額の民事制裁金」
米国の金融規制当局が起こしたビットコイン(BTC)を巡る詐欺事件で記録的な約34億ドル(4580億円)の罰金が科された。
4月27日の米商品先物取引委員会(CFTC)の声明によると、テキサス州地方裁判所は、コーネリウス・ヨハネス・スタインバーグ氏に、外国為替取引とビットコインを巡る詐欺的なスキームを実行したとして、34億ドルの罰金を支払うよう命じた。
南アフリカ国籍であり、ミラートレーディング・インターナショナル・プロパティ・リミテッド(MTI)のCEOだったスタインバーグ氏は、被害者に17億3000万ドルの賠償金を支払うよう命じられ、さらに17億3000万ドルの民事制裁金を科された。
CFTCは、これが「CFTCの事件における最高額の民事制裁金」であり、「CFTCの事件で起訴されたビットコインを巡る最大の詐欺スキーム」だとしている。
Today, a federal court ordered a South African CEO to pay more than $3.4 billion for forex fraud, making this the CFTCs largest fraud scheme case involving bitcoin. Learn more: https://t.co/X2vmHIRLkh
— CFTC (@CFTC) April 27, 2023
裁判所の命令では、MTIのトップであるスタインバーグ氏が「未登録の商品プールへの参加のために一般市民からビットコインを募集する国際的な詐欺的なマルチレベルマーケティングスキームに従事した」と説明されており、その額は2021年3月時点で17億ドルを超えていた。
CFTCによれば、2018年5月から2021年3月までの間に、彼は米国内の2万3000人、さらに世界中の人々から、当時の価値で17億ドルを超える少なくとも2万9421BTCを受け取ったが、現在は約8億6700万ドルの価値しかないという。
「被告は、直接的にも間接的にも、プール参加者から受け取ったすべてのビットコインを不正に流用した」とCFTCは書いている。
4月27日の命令によると、スタインバーグ氏はリテール外国為替取引に関する詐欺、商品プールオペレーター(CPO)関連の詐欺、登録違反、およびCPO規制遵守に関する違反で有罪とされた。
さらにスタインバーグ氏は、商品取引法(CEA)に違反する行為を行うことを永久に禁じられている。またCFTCへの登録や、CFTCが規制する市場での取引を永久に禁じられている。
CFTCは2022年6月30日、詐欺と登録違反でスタインバーグ氏への民事執行訴訟を提起したことを発表した。
当初スタインバーグ氏は南アフリカの法執行機関から逃亡したが、インターポールの逮捕状によりブラジルで拘束されている。
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