米JPモルガンアセットマネジメントの幹部が、米で進行中の銀行危機が地銀にドミノ倒しのような効果を引き起こすことを警告している。
Ciaran Lyons
2023年04月30日 15:32
米銀危機「ファーストリパブリックだけの問題と考えるのは甘い」=米JPモルガンアセットマネジメント幹部
連邦預金保険公社(FDIC)と連邦住宅ローン銀行(FHLB)の緊急融資プログラムが期限切れになると、米地方銀行がどのように機能するのか不確かー。
米JPモルガンアセットマネジメントの幹部が、米で進行中の銀行危機が地銀にドミノ倒しのような効果を引き起こすことを警告している。
4月27日のブルームバーグテレビのインタビューで、JPモルガンアセットマネジメントであるボブ・ミシェル最高投資責任者は、ファーストリパブリック銀行の資金繰り問題が銀行業界全体に潜在的な影響を与える可能性があると指摘した。「ファーストリパブリックの問題に限定されたものではない」。
ミシェル氏は、ファーストリパブリックが抱える資金繰り問題は「地球上で最も厳しく規制され資本化された業界」である米銀行業界で起こるべきではなかったと付け加えた。
「米地銀はFDICや連邦住宅ローン銀行に大きく依存している。これら2つのプログラムが期限切れになったとき、これら地銀がどのように機能するのかわからない。」
2022年の第4四半期にシグネチャーバンクとシルバーゲートバンクは米国内の11の地域銀行から成るコンソーシアムFHLBから大規模な融資を受けたと報じられている。それぞれ約100億ドルと36億ドルが提供されたという。だがこうした金融支援にもかかわらず、両行は預金の大幅な流出により破綻した。
仮想通貨調査会社メサーリのライアン・セルキスCEOは4月29日のツイートで、最近の米銀行危機が連邦準備制度(Fed)の政策が問題であり仮想通貨の問題ではないと政府が認識しない限り、今後もっと多くの銀行が破綻する可能性があると指摘した。「ファーストリパブリックの問題も仮想通貨が原因か?いつになったら政府や連銀の政策が原因であり仮想通貨が原因ではないと認識されるのか。銀行が10行倒れてはじめて認識されるのかもしれない」
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