週末のBTC相場はもみ合い推移。30,000ドル(約410万円)に上値を抑えられ、29,000ドル(約395万円)割れではサポートされ、概ね29,000ドル台での取引が続いた。
Cointelegraph Japan
2023年05月01日 11:06
ビットコイン、3万ドルトライ失敗、ここからどうなる?
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
ポイント
・概ね29,000ドル台でのもみ合い
・ファーストリパブリック銀行(FRC)を巡り急展開、週末の間に公的管理・売却へ
・米暗号規制法案作成や銀行規制強化など様々な動きなどあるも消化不良気味
・アノマリー的に強いGWに入ったが、もうしばらく戻り売りをこなす必要ありそう
昨日のBTC相場
週末のBTC相場はもみ合い推移。
30,000ドル(約410万円)に上値を抑えられ、29,000ドル(約395万円)割れではサポートされ、概ね29,000ドル台での取引が続いた。
BTCは木曜日に27,000ドル台に急落後、切り返すと、金曜日の早朝には30,000ドルをトライするも跳ね返されると、29,000ドル台前半に値を下げた。
金曜日の植田新総裁のデビュー戦となる日銀政策決定会合において一部で期待されたYCC見直しは出ず、事前に報じられた金融緩和のレビューも1年以上時間をかけるとされたことから、緩和見直し期待の円買いの巻き戻しでドル円が3円近く上昇、円建てのBTC価格は上昇した。
17時のDeribitのオプション期日から24時のCME先物期日に向けBTCはじりじりと下落、一時29,000ドルを割り込んだが、4月限の最終取引時間を通過すると値を戻し始めた。
大口預金流出から株価が急落していたファーストリパブリック銀行を巡って、週末にFDIC(米預金保険公社)の管理下に入る可能性があるとロイターなどが報じ、週末の間にFDICが大手行に対し30日までに同行を売却する入札を行うとWSJが報じた。
報道によればJPモルガン、PNC、シチズン・フィナンシャル・グループなどが応札した模様で、早ければ本日中にも結果が判明する可能性がある。
一方、暗号資産規制に関し、下院の金融サービス委員長のマクヘンリー議員らが暗号資産規制を明確化する法案を起草し、5月中にも公聴会が開催する予定との声明が出された。
いずれの材料もまだ不透明な部分が多く、市場の反応は限定的だった。
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