ケニア政府、ブロックチェーン・Web３ハブを立ち上げ ｜ アフリカでのユースケース確立目指す

　　

　　ケニア政府は、アブダビを拠点とするブロックチェーンプラットフォームのヴェノム・ファンデーションと提携し、アフリカでブロックチェーンおよびWeb3ハブを立ち上げることで合意した。

　　5月10日の発表によれば、このパートナーシップは、金融、サプライチェーン、農業、ビジネス、貿易など、アフリカ大陸の主要セクターでのブロックチェーンイノベーションを推進することを目指している。

　　計画されているブロックチェーン・Web3ハブは、アフリカのテクノロジー企業や政府機関のためのプラットフォームとして機能し、知識の交流と利害関係者の協力を促進する。

　　この提携のもとで、ヴェノムはサプライチェーン管理、土地登記、投票システム、資産のトークン化など、ブロックチェーンベースのソリューションを含むデジタルトランスフォーメーションを支援するためのツールやリソースをケニアや他のアフリカ諸国に提供する。

　　ケニアの投資・貿易・産業担当大臣であるモーゼス・クリア氏は、この提携が次世代技術に対する同国の姿勢を示していると述べ、次のように付け加えた。

　　「このブロックチェーンハブの設立により、さまざまな産業でさらなるイノベーションが促進され、国内外の人々に利益をもたらすと信じている」

　　ケニアやアフリカは、ブロックチェーン技術の実装を含むイノベーションの成長の土壌となっている。 CV VCのデータによれば、大陸全体でブロックチェーン取引が429％増加し、昨年は4億7400万ドルになった（2021年の9000万ドルだった）。このデータによれば、これらの数字は、わずか4％しか成長していない世界の資金調達平均を上回った。

　　ヴェノム・ファンデーションのCTOであるクリストファー・ルイス・ツー氏は、「アフリカはすでに自然資源と人的資本に富んでいる。次世代のブロックチェーン技術を大陸にもたらすことで、ケニアや他の多くのアフリカ諸国が資産を活用し、新たなグローバル市場で競争力を持って参加できるよう、人々に力を与えることになるだろう」と述べている。

　　1月には、ヴェノム・ファンデーションと投資会社アイスバーグ・キャピタルが、Web3およびブロックチェーン企業向けの10億ドルのファンドを発表した。この投資ファンドは、テクノロジー企業がヴェノムのスケーラブルで、プルーフ・オブ・ステーク（PoS）ベースのブロックチェーンソリューションを活用していくことを目指している。