アマゾン、ChatGPT風の検索インターフェイス開発で求人

　　Tristan Greene

　　2023年05月16日 08:58

　　アマゾン、ChatGPT風の検索インターフェイス開発で求人

　　アマゾンがChatGPT風インターフェースを導入し、新たな「検索」機能を開発、実装する準備を進めている。ブルームバーグがAmazonの求人情報を通じて報じた。

　　アマゾンは長年にわたる既存の検索機能を一新する意向を、明確な言葉で表明している。

　　「シニア・テクニカル・プログラム・マネージャー」の職務に対する求人情報では、アマゾンは次のように述べている。

　　「大規模な次世代深層学習技術を利用し、我々が検索を行う方法を再設計、再創造するための新たなAIファーストの取り組みだ」

　　このポジションの年収は、勤務地により異なるが、エンジニアリングチームと直接働く経験が7年以上必要で、年収は119000ドルから231400ドルとなる。

　　そのほかの求人情報では、「シニアSDE、マシンラーニング（ML）、アマゾン検索」のポジションで、年収は134500ドルから261500ドルとなる。

　　「我々はアマゾンの検索を、製品の質問に対する回答を見つけ、製品の比較を行い、パーソナライズされた製品の提案を受け取り、さらに多くの機能を備えた対話型の会話体験で再構築している。これにより、ニーズに最適な製品を簡単に見つけることができる」

　　これらの投稿からは、アマゾンが検索機能の仕組みに高度な変更を実施する計画であることがわかる。

　　また、アマゾンは最近、自社の「ベッドロック」人工知能（AI）基盤モデルを発表した。ベッドロックは、顧客が自分自身のChatGPT風モデルを構築できる「サーバーレス」AIサービスとして設計されている。

　　アマゾンの自社製チャットボットサービス「タイタン」も、ベッドロックと同時に発表された。会社の副社長であるブラティン・サハ氏は、アマゾンが会社のホームページ上で検索結果を表示するために「微調整されたバージョン」のタイタンを使用していると報道陣に語った。これが最近の求人情報と関連があるかどうかは明らかではない。

　　これらの発表のタイミングは、驚くべきことではない。OpenAIがChatGPTサービスを3月に開始して以来、生成型AI領域の動きは速い。これまでのところ、急速な成長は報われているようだ。生成型AI技術は、ジャーナリズム（いくつかのメディアがAI生成のレポートを試みている）から仮想通貨とブロックチェーンまで、ほぼ全てのセクターに影響を及ぼしているようだ。後者の分野では、仮想通貨とブロックチェーンの開発、取引、コミュニティ間の交流のほぼ全てのセグメントが生成型AIに影響を受けている。