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バンコールDAOが集団訴訟に直面 一時的損失保護を巡って投資家が提訴

 バンコールDAOが集団訴訟に直面 一時的損失保護を巡って投資家が提訴 WikiBit 2023-05-17 05:50

 投資家グループが、分散型自律組織(DAO)バンコ―ルやその運営者であるBプロトコル・ファンデーションと創設者を相手取って、米テキサス州西部地区連邦地裁に集団訴訟を起こした。原告は、バンコールが流動性供給者向けの一時的損失保護(ILP)メカニズムについて投資家を欺いており、未登録の証券であると主張している。

  

  投資家グループが、分散型自律組織(DAO)バンコ―ルやその運営者であるBプロトコル・ファンデーションと創設者を相手取って、米テキサス州西部地区連邦地裁に集団訴訟を起こした。原告は、バンコールが流動性供給者向けの一時的損失保護(ILP)メカニズムについて投資家を欺いており、未登録の証券であると主張している。

  訴状によると、2020年10月に導入されたバンコールのv2.1投資商品は赤字で運営されており、バンコ―ル側もそれを認識しており、新商品であるv3を立ち上げることでカバーしようとしていた。v3は、「リスクを負わずに、どこよりも競争力のあるリターンを提供する」と約束していた。

  一時的損失は、分散型金融の自動マーケットメーカーモデル内で、流動性プロバイダーが資産をプールに預け入れる際、プール内の他のトークンと比較して価値が下がる場合に発生する。一時的と呼ばれるのは、後に取引条件がトークンの価値を回復させる可能性があるためだ。損失は、投資家がプールからトークンを引き出すまで実現しない。ILPは追加的な報酬を提供するなどして、この損失を補償する機能だ。

  2022年6月19日、バンコールは出金の急増を経験し、ILPを「一時停止」した。投資家は資産を引き出すことができたが、ILPが防ぐはずだった損失が発生した。これにより、「LP(流動性プロバイダー)プログラム投資の約50%に相当する損失」が生じ、米国の個人投資家には数千万ドルの損失が生じたと訴状では主張している。

  また、原告はDAOの創設者が引き続きそれを支配していると主張している。

  「バンコールは、分散型自律組織(“バンコールDAO”)によって運営されるとされているが、被告はバンコールに対してほぼ完全な支配権を保持している。直接的にも(資本、従業員、コードの管理)、間接的にも(バンコールDAOの支配と操作)だ」

  さらに、バンコールのLPプログラムは「米国法に基づく拘束力のある投資契約であり、証券である」と主張している。また、「被告が適用される登録および開示要件を遵守していた場合、原告および他のクラスメンバーはLPプログラムに投資しなかっただろう」としている。原告は、1933年証券法および1934年証券取引法違反、契約違反、不当利得など、被告に対して6つの訴因を提起している。彼らは、賠償、損害賠償、利息の支払いを求めている。

  翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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