イーサリアムのスケーリングプラットフォームのポリゴン(Polygon)の共同創設者であるサンディープ・ナイルワル氏は、Web3ゲーミングが最終的に仮想通貨の大量採用を促す最大のドライバーの1つになると考えている。
イーサリアムのスケーリングプラットフォームのポリゴン(Polygon)の共同創設者であるサンディープ・ナイルワル氏は、Web3ゲーミングが最終的に仮想通貨の大量採用を促す最大のドライバーの1つになると考えている。
5月25日にRedditのr/Indiaコミュニティで行われたAMA(Ask Me Anything)で、ナイルワル氏は、取引や支払い以外のブロックチェーンの実際的な「現実生活」でのユースケースがどのようなモノであるかを質問された。
この質問に対し、ナイルワル氏は「私はゲームが仮想通貨を最大にスケールさせる機会であると思う」と述べ、次のように付け加えた:
「次の6-18ヶ月でWeb3にいくつかのトップゲームがローンチされる予定で、その一部が仮想通貨の意義を理解できるかどうかを見るのは非常に興味深いことだろう。昨年だけでも、Web3ゲームへの資金調達が20億ドル以上あった」
「ポリゴンとそのエコシステムのプレーヤーであるIMX[イミュータブルX]は、資金調達されたゲームの中で最大のシェアを得た。それらの一部が大きくなることを願っている!」と付け加えた。
ナイルワル
ポリゴンとイミュータブルXは3月、ポリゴンのEVM互換zk-rollup技術を利用してスケーラブルなゲーム用ブロックチェーンを構築するために提携した。このネットワークは今後数ヶ月以内にローンチ予定であり、特にブロックチェーンゲームをより高速にすることが期待されている。
「仮想通貨は投機的になりすぎたのではないか?」という質問も投げかけられた。
ナイルワル氏はこの主張を否定せず、この投機が仮想通貨にとって「恩恵でもあり、災いでもある」と説明した。
「恩恵というのは、業界にトップの才能を引き寄せていることだ。災いというのは、明らかに多くのユーザーやアプリケーションが投機的な性質を持つからだ」と彼は付け加えた。
「しかし潜在的な可能性が大きな業界は、早い段階で多くの投機を招くと言えるだろう。それはゴールドラッシュの時代でも同様であり、ドットコムブームの時代でも同様だった」
他のr/Indiaのメンバーからも、ポリゴンの共同創設者に対して、彼の分散化の考えについて質問が寄せられた。
「仮想通貨はまだ初期段階にある。ビットコインとイーサリアムを除くと、まだ完全に分散化されているブロックチェーンエコシステムは存在していないと私は思う」とナイルワル氏は述べ、ネットワークが最初から完全に分散化されていることが必ずしも重要ではないとも付け加えた。
「必要なのは、プロトコルとアプリケーションがより大きな意義を持つにつれて逐次的に分散化することだ」と彼は言った。
別のメンバーからも、ブロックチェーンネットワークがどの程度分散化されているかを示す指標「ナカモト係数」の評価が低い点についても質問された。
プルーフ・オブ・ステーク・チェーンの場合、この指標は、ネットワーク上の全ステークの3分の1以上(33.33%)を制御するために必要なノードオペレーターの数で定義される。
NakaFlowによると、ポリゴンの評価はわずか4であり、これは4つのノードオペレーターがポリゴンのチェーンの約3分の1を制御していることを示している。
この質問に回答を提供する中で、ナイルワル氏は「ポリゴンは現在2つのパブリックブロックチェーン、つまりポリゴンPOSとポリゴンzkEVMを持つマルチブロックチェーンエコシステムである。ポリゴンPOSチェーンはナカモト係数が低いが、それでも多くの大規模ブロックチェーンよりも大きい」と言う。
「最終的には、すべてのパブリックチェーンが大きな分散化要素を持つと予想しており、今後数日で非常に大きなリリースを行う予定だ。最終目標は、ポリゴンエコシステムが1000のバリデーターを持つようにすることだ」と彼は付け加えた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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