創業者が投資家の資金を持ち去る「ラグプル(出口詐欺)」による仮想通貨の損失額が、5月には分散型金融(DeFi)プロジェクトから盗まれた額を上回ったことが、ブロックチェーンセキュリティ企業の調査で明らかになった。
Jesse Coghlan
2023年06月03日 06:30
出口詐欺による仮想通貨の被害額 DeFiプロジェクトの不正流出額を上回る=5月調査
創業者が投資家の資金を持ち去る「ラグプル(出口詐欺)」による仮想通貨の損失額が、5月には分散型金融(DeFi)プロジェクトから盗まれた額を上回ったことが、ブロックチェーンセキュリティ企業の調査で明らかになった。
6月1日のBeosinの報告によれば、5月にはラグプルや詐欺による損失額は6件で総額4500万ドル(約62億円)を超えた。一方で、DeFiプロトコルへの攻撃は10件で、被害額は1970万ドル(約27億円)にとどまった。これは4月から約80%減少し、こうした攻撃からの損失は2か月連続で減少しているという。
ラグプルの中で最大のものは、仮想通貨プロジェクト「Fintoch」が5月24日に3200万ドル(約44億円)を持ち逃げしたとされる事件だ。また、DeFiプラットフォーム「Jimbos」プロトコルへの750万ドル(約10.4億円)の攻撃が、先月最大の攻撃だったとBeosinは報告している。
Beosinは、「ハッカーや詐欺師たちは、攻撃の対象をさまざまなプロジェクト関係者から一般ユーザーに徐々にシフトしている」と指摘する。同社は仮想通貨ユーザーに対し、「詐欺防止意識を高める」「投資前にプロジェクトに対するデューデリジェンスを実施する」「仮想通貨を保護する方法を学ぶ」といった対策を講じるよう勧めている。
またBeosinは、携帯電話の充電に公共の充電デバイスを使用することに対しても警告している。これらのデバイスは改変された可能性があり、悪意のあるプログラムを注入して秘密鍵を危険にさらす可能性があるという。
4月には、米国のFBIも同様の警告を発していた。空港などで無料の充電ステーションを利用することを避けるよう呼びかけていた。「悪意のある人物たちは、公共のUSBポートを使ってデバイスにマルウェアや監視ソフトウェアを仕込む方法を見つけ出している」とFBIデンバー支局は4月6日にツイッターでつぶやいた。代わりに、充電器とUSBケーブルを持ち歩き、電源コンセントを利用することを勧めている。
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