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アップル発表「空間コンピュータ」の時代 仮想通貨はどうポジション取りをするか?【オピニオン】

 アップル発表「空間コンピュータ」の時代 仮想通貨はどうポジション取りをするか?【オピニオン】 WikiBit 2023-06-10 03:55

空間コンピューティングにおいて、没入感溢れる映画を見たり、同僚と会議室で白熱した議論をしたり、次世代のゲームをしたりと人々は広範囲の体験をすることができる。キラーユースケースは何になるだろうか?そのような仮想世界は、仮想通貨やNFTが普及する上で上質な土壌にもなるだろう。

  Cointelegraph Japan

  2023年06月10日 12:55

  アップル発表「空間コンピュータ」の時代 仮想通貨はどうポジション取りをするか?【オピニオン】

  最近アップル社CEOであるティム・クック氏は、「技術に対する我々の見方を変えるプロダクトというのが存在する」と述べた。同社は「空間コンピュータ(Spatial Computer)」と位置付ける未来的なスキーのゴーグルのようなデバイスを発表したが、それも一つの候補なのかもしれない。

  新しいデバイスを発表したアップル社のメッセージは明確だ。

  「スマホとPCの後にくるのはバーチャルと拡張現実の時代だ。そこでは我々の体験は2次元スクリーンに限定されることはなく没入感のある3次元の世界に広がる」

  クック氏は、「まるで魔法のような体験」と表現した。

  メタ社はメタバース事業で大きな損失を出しているが、多くの人の印象とは対照的に、メタバースは死んでいないのが真実だ。インターネット普及にスマホが大きな役割を果たしたのと同じように、拡張現実と仮想現実のヘッドセットは「空間コンピューティング」を普及させるだろう。

  空間コンピューティングにおけるルール形成

  空間コンピューティングにおいて、没入感溢れる映画を見たり、同僚と会議室で白熱した議論をしたり、次世代のゲームをしたりと人々は広範囲の体験をすることができる。キラーユースケースは何になるだろうか?

  そのような仮想世界は、仮想通貨やNFTが普及する上で上質な土壌にもなるだろう。Play to earn、分散型ID、ブロックチェーンゲーム、トークンを使ったeコマースなど、前例のないユースケースが今後増えると考える。

  アップルの発表に対する反応は2021年のメタ社に対する反応と大きく異なっているようだ。当時、仮想通貨業界はメタ社に対して、トップダウンのメタバース世界の支配は仮想通貨の哲学に反すると批判した。アップルの発表に対しては同様の反応は起こっていないようだ。

  Web3の未来にとっては大きな潜在力がある動きだが、「Web3」、「分散化」、「NFT」もしくは「ブロックチェーン」といった言葉が不在であることには注意しないといけない。アップル社は最近NFTのアップストア内での購入に30%の税金をかけると述べた。

  プライバシーの側面では、アップルの新しいゴーグルによる多くの個人情報獲得には注意が必要だとLedger CTOのチャールズ・ギルメットは警告した。

  メタバースの世界を形作る上でアップルの影響力は大きい。ルール作りでも発言力を持つかもしれない。空間コンピューティングは、オーナーシップと自由、プライバシーといった重要な要素に取り込む必要があるだろう。

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