バイナンスがキプロスからの撤退準備を進めているようだ。キプロス証券取引委員会は、同国でのバイナンス・キプロス・リミテッドの登録解除申請を「審査中」とウェブサイトに掲載した。
バイナンスがキプロスからの撤退準備を進めているようだ。キプロス証券取引委員会は、同国でのバイナンス・キプロス・リミテッドの登録解除申請を「審査中」とウェブサイトに掲載した。
10月には、仮想通貨取引所バイナンスがキプロスで暗号資産サービスプロバイダー(CASP)としてのクラス3登録を取得していた。当時、バイナンスはこの登録が「バイナンスのヨーロッパにおける規制対応のさらなるマイルストーン」とし、フランス、イタリア、スペインの現地法人の登録に続くものであると説明していた。
クラス3は最高レベルのサービス提供であり、取引プラットフォームの提供に加えて、仮想通貨の保管、ステーキング、ポートフォリオの管理、その他の機能を実行できる。しかし、ロイター通信が引用した規制当局の匿名の情報源によると、バイナンスはキプロスでサービスを開始していないという。バイナンスの報道担当者はコインテレグラフに対し、「当社は、MiCA(暗号資産市場法案)が今後18か月で実施される際に、完全に適合するように事業を準備している。そのため、キプロスでの取り組みを縮小し、特に大規模な登録市場であるEU内の規制対象の事業体に焦点を当てることに決定した」と語った。
キプロスの規制当局は、バイナンスを含む9つの登録済みCASPをウェブサイトに掲載している。その他のリストには、イートロやレボリュートの法人が含まれている。一方、Crypto.comやジェミナイなどの取引所もキプロスでの登録を受けていると報じられている。
仮想通貨業界は、来年に実施される欧州連合(EU)のMiCA法規制に備えている。キプロスはEU加盟国であるため、MiCAの規則により、バイナンスは他の欧州規制当局からの登録を「パスポート」として新しい法律の対象となる国々に持ち込むことができる。
BINANCE'S CYPRUS UNIT HAS APPLIED TO DEREGISTER AS CRYPTO ASSET SERVICE PROVIDER IN CYPRUS - SECURITIES REGULATOR WEBSITE
— *Walter Bloomberg (@DeItaone) June 14, 2023
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