オークション大手のサザビーズ　スリーアローズキャピタルのNFTコレクションを売却

　　

　　オークションハウスのサザビーズは、破綻した仮想通貨ヘッジファンド「スリーアローズキャピタル（3AC）」のコレクションのデジタルアート作品を600万ドル以上で売却した。

　　6月15日に更新されたオークション記録によると、ドミトリ・チェルニアク氏の作品「ザ・グース」は、サザビーズのプレミアム手数料を含めて約620万ドルで売却された。この非代替性トークン（NFT）アート作品は、2021年に組み立てられた3ACのデジタルポートフォリオの一部だった。3ACの共同創設者であるスー・チュー氏とカイル・デイビス氏は、2021年8月に1800ETH（当時約580万ドル）で「ザ・グース」を購入した。当時スー氏は「私たちはザ・グースが好きだ」と述べていた。

　　— 朱溯 (@zhusu) August 27, 2021

　　サザビーズがオークションにかけたコレクションの他の作品には、クリプトパンクス＃291、＃6574、＃8950、およびLarva LabsのAutoglyph＃218が含まれる。ソーシャルメディアの報告によると、クリプトパンクスはそれぞれ7万5000ドル～9万ドルで売却されたという。

　　サザビーズは、2021年にデジタルアートとNFTの専用市場を立ち上げた最初の主要オークションハウスの1つであり、仮想通貨ユーザーに関連する多くの作品を数百万ドルで販売している。元ツイッターCEOジャック・ドーシー氏の最初のツイートのNFTや、「メタバース」という言葉を生み出した書籍のオリジナル原稿も、サザビーズを通じて売却されている。

　　かつて仮想通貨業界のリーダーだった3ACは、2022年の市場暴落の中で破綻し、スー氏とデイビス氏の居場所はほとんど知られていない。2人は4月に、新しい取引所「OPNX」の立ち上げを支援し、「業界を助ける」ことを目指していると主張している。しかし、不満を持つ3ACの投資家たちは、米国および海外のさまざまな裁判手続きを通じて、引き続きこの2人をターゲットにしている。

　　翻訳・編集 コインテレグラフジャパン