①バイナンスとSECが米顧客資産の国内保全で合意 ②サザビーズオークションでジェネレイティブ・アートNFT「The Goose」が史上2番目の高値で落札 ③米FDICが米国版OKCoinに対して警告 ④米SECの暗号通貨企業に対する厳しい措置はコンプライアンス軽視が原因
①バイナンスとSECが米顧客資産の国内保全で合意
大手暗号通貨取引所バイナンスと米国法人バイナンスUSは6月5日に米証券取引委員会 (SEC)に提起された訴訟が解決するまで、米国顧客の資産を米国内に残すことでSECと合意した。
バイナンスUSの従業員のみが米国顧客の資産にアクセスできる。
②サザビーズオークションでジェネレイティブ・アートNFT「The Goose」が史上2番目の高値で落札
デジタルアーティストDmitri Cherniak氏のNFT「Ringers #879(The Goose)」が6月16日、サザビーズのオークションで6,215,100ドルで落札された。サザビーズによると、ジェネレイティブ・アートの作品としては史上2番目の高額落札である。
このオークションは2022年に破綻した大手暗号通貨ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)の資産清算の一環として開催されたもので、収益は3ACの債権者に還元される予定である。
③米FDICが米国版OKCoinに対して警告
米連邦預金保険公社(FDIC)は6月15日、暗号通貨取引所OKCoinの米国版OKCoin USAに対して、顧客の口座がFDICによって保護されていると誤解させるような記述をしているとして、是正を求める通告書を提出した。
通告書では、該当箇所を削除するように命じ、直ちに削除しない場合、米国の銀行法違反として、法的措置が取られる可能性があるとも述べた。
FDICによると、OKCoinはウェブサイトやソーシャルメディアで、FDIC保険などに関する虚偽の表示を行っていたという。
④米SECの暗号通貨企業に対する厳しい措置はコンプライアンス軽視が原因
米証券取引委員会(SEC)執行部ディレクターのグルビル・グレワル氏は6月16日、ニューヨークでラトガース大学法科大学院などが主催したイベントで講演し、最近の暗号通貨企業への執行措置について話した。
彼は、「SECは慎重に規制に取り組んできたが、暗号通貨業界はコンプライアンス(法的遵守)を考慮することなく事業を続ける傾向が見られたため、戦略を変更する必要があった」と述べている。
SECは最近、コインベースやバイナンスなどに対して訴訟を起こすなど強制措置を加速させているところだが、この原因は、暗号通貨企業が法を遵守しないことにあると主張した形である。
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