ビットコイン強気サイクルまもなく？4 つの要因を解説

　　Yashu Gola

　　2023年06月21日 08:49

　　ビットコイン強気サイクルまもなく？4 つの要因を解説

　　ビットコイン（BTC）は、コインベースとバイナンスといった仮想通貨取引所に対する規制強化や、米連邦準備制度（FRB）のタカ派的な見通しを受け、今年の高値である約31,000ドルから一時15％下落した。それでも、ビットコインは今年初から60％上昇し、25,000ドルのテクニカルサポートラインを維持している。さらに、いくつかの理由から新たな上昇サイクルが始まる可能性がある。

　　ビットコイン半減期

　　次回のビットコインの半減期は、2024年4月。半減期は、仮想通貨の供給量が4年ごとに半分になるプログラムされたイベントだ。過去3回のビットコインの半減期（2012年、2016年、2020年）は、すべて大幅なBTC価格の上昇と新たな最高値をもたらしている。例えば、2020年5月の前回の半減期以降、BTCは276％上昇している。

　　アナリストのラーク・デイビス氏は、今後18～24か月でビットコインが最高値の69,000ドルを試すと予想している。さらに、2024年4月までに価格が160,000ドルに達するとさえ見ているアナリストもいる。

　　ブラックロックのビットコインETF

　　米証券取引委員会（SEC）へのブラックロックのビットコインETF申請も、半減期に向けてのBTC価格上昇への信頼感を高めている。同投資会社は、8.5兆ドルの資産を運用しており、ETF承認実績はほぼ完璧だ。SECがブラックロックの申請に対応する期限は、2024年3月頃であり、半減期の1か月前。SECの承認は、半減期後のビットコインの上昇見通しを2倍にする可能性があると、複数のアナリストが主張している。

　　アナリストのクリプト・ティー氏は、「ブラックロックは、ビットコインの半減期が1年未満であることを理解している。新たな供給が減少し、世界的なインフレによる需要が増加する中で、彼らは資産運用会社であり、競合他社よりも先にビットコインのパフォーマンスを捉える必要があるからだ」と指摘している。

　　ビットコインのドミナンス上昇

　　SECがバイナンスとコインベースに対する取り締まりを強化したことで、特に「未登録の証券」とされているアルトコインはストレスを受けている。これに伴い、ビットコインの仮想通貨市場におけるドミナンス（市場占有率）が50％を超え、2年ぶりの高水準を記録している。

　　これは、資金がアルトコインからビットコインに移動しているためだ。ビットコインはSECによって「証券」とは見なされていないことで資金が流入している可能性がある。そのため、BTCは、規制当局が「証券」とみなす60以上の仮想通貨と比較して、「安全な」賭けと見なされるかもしれない。

　　マイクロストラテジーの共同創設者であるマイケル・セイラー氏は、今後数年でBTCの時価総額が仮想通貨市場全体の80％に達すると予測している。

　　「規制の明確化が、機関投資家を抑制している混乱と不安を排除し、ビットコインの採用を促進するだろう。仮想通貨業界がBTCを中心に合理化し、主流化するにつれて、ビットコインの優位性はさらに拡大するだろう」ビットコインのブルフラッグ

　　長期的なチャートでビットコインが明確なブルフラッグ（強気）パターンを描いており、全体的な回復ラリーの上昇トレンドが続くことを示唆している

　　ブルフラッグは、価格が上昇トレンドラインを突破し、前回の上昇トレンドの高さと同じだけ上昇することで解決される。その結果、ビットコインのブルフラッグターゲットは、35500ドル付近にある。これは、2021年5月と2022年5月に強力なサポートだったレベルだ。

　　ただし、ビットコインは35500ドルを大幅に上回る必要がある。なぜなら、それでも仮想通貨の前回の弱気市場のピークに比べて下落幅が縮小するだけだからだ。

　　BTC価格は、現在の逆三尊パターンでブレイクアウトの瀬戸際にある可能性がある。

　　逆三尊は、共通のネックライン抵抗の下に3つの低い谷が形成されることで確認される強気の転換パターンだ。中央の谷は、他の2つよりも深く、他の2つはほぼ同じ高さになる。

　　通常、逆三尊パターンは、価格がネックラインを上回り、中央の谷の最低点とネックラインとの間の距離と同じだけ上昇することで解決される。時には、最初のブレイクアウト試みの後、価格がネックラインをサポートとして再テストすることがある。

　　したがって、逆三尊のネックラインからの反発で、BTC価格は40,500ドルに向けて上昇し、現在の価格水準から60％以上上昇することで、新たな上昇サイクルが確認されることになる。