シンガポール金融管理局(MAS)は、さまざまな種類のデジタル通貨の使用条件を明示する共通プロトコルに関する提案を発表した。
Savannah Fortis
2023年06月22日 15:01
シンガポール金融管理局 デジタル通貨に関する使用基準のホワイトペーパーを公開
シンガポール金融管理局(MAS)は、さまざまな種類のデジタル通貨の使用条件を明示する共通プロトコルに関する提案を発表した。
6月21日、MASは新たな目的限定通貨(PBM)コンセプトのライフサイクルを概説する技術仕様を含むホワイトペーパーを公表し、PBMの試験を計画している金融機関やフィンテック企業の名前も明らかにした。PBMは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)やステーブルコインなど、異なるシステム間でデジタル通貨を送信する際に、デジタル通貨取引の条件を指定できるようにする計画だ。条件には、有効期間や対象となる店舗の種類などが含まれる。
MASのチーフ・フィンテック・オフィサーであるソプネンドゥ・モハンティ氏は、デジタル通貨の将来の金融情勢における役割が強化されたとコメント。「業界関係者と政策立案者の協力により、デジタルマネーの利用において、決済効率、加盟店獲得、ユーザー体験の向上が実現した」と語った。
このホワイトペーパーは、国際通貨基金(IMF)、イタリア銀行、韓国銀行などと協力して作成された。PBMの試験を実施するフィンテック企業には、アマゾン、DBS銀行、フィンテック企業Grabが含まれている。アマゾンは特に、オンライン小売決済についてエスクローに似た取引を試す予定だ。これにより、顧客が購入した商品を受け取った時点でのみ、加盟店が支払いを受け取ることになる。
ホワイトペーパーはまた、中央銀行や金融機関、フィンテック企業に対して、デジタルマネーのユースケースに関する研究をさらに進めるよう促している。これは、シンガポールが引き続き仮想通貨関連のビジネスや活動を受け入れる中での動きだ。6月7日には、ステーブルコインののUSDCプロバイダーであるサークルが、シンガポールでライセンスを取得した決済機関に加わった。その数日前には、Crypto.comもMASからデジタル決済トークンサービスのライセンスを取得している。
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