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大手仮想通貨取引所クーコイン 7月から本人確認(KYC)チェックを強化

 大手仮想通貨取引所クーコイン 7月から本人確認(KYC)チェックを強化 WikiBit 2023-06-29 03:43

大手仮想通貨取引所クーコインは、新たに厳格な本人確認(KYC)チェックを導入し、KYCシステムを強化する作業を進めている。6月28日、クーコインは、全世界のマネーロンダリング防止規制への適合性を高めるため、今後のKYCシステムアップグレードを正式に発表した。

  Helen Partz

  2023年06月29日 12:43

  大手仮想通貨取引所クーコイン 7月から本人確認(KYC)チェックを強化

  大手仮想通貨取引所クーコイン(KuCoin)は、新たに厳格な本人確認(KYC)チェックを導入し、KYCシステムを強化する作業を進めている。6月28日、クーコインは、全世界のマネーロンダリング防止規制への適合性を高めるため、今後のKYCシステムアップグレードを正式に発表した。

  このKYC認証アップグレードにより、2023年7月15日からクーコインの新規ユーザー全員に対するKYCチェックが義務付けられる。KYCを完了しない新規登録ユーザーは、クーコインの製品やサービスにアクセスできなくなると同社は明らかにした。

  また、2023年7月15日以前に登録した既存ユーザーも、クーコインの一部機能にアクセスするためにはKYCプロセスを完了させる必要がある。KYCを完了していないユーザーは新たな資金を預けることはできず、出金には影響がないと発表されている。

  クーコインの既存ユーザーは、現物取引の売却注文、先物取引のデレバレッジ、証拠金取引のデレバレッジなどのサービスを引き続き利用できる。また、クーコインのステーキングとレンディングハブ「クーコイン・アーン」での償還なども利用可能だ。

  クーコインのジョニー・リュウCEOは、「クーコインはグローバルな取引所として、各国の仮想通貨政策を密接に監視し、コンプライアンス要件を尊重し、ユーザーに強化された資産セキュリティを提供している」と語った。新しいKYCシステムは、プラットフォームのコンプライアンスを強化するだけでなく、すべての仮想通貨ユーザーの「資産セキュリティをより良く保護する」のに役立つという。

  リュウ氏はまた、「仮想通貨業界の発展に伴い、仮想通貨は徐々にギークから大衆に向けて移行してきた。しかし、このプロセスはオンチェーン資産に関する一部のセキュリティ問題も引き起こしている」と語った。

  新しいKYCアップデートは、世界中の大量の仮想通貨ユーザーに影響を及ぼすだろう。クーコインによれば、同社のプラットフォームには2022年7月時点で2000万以上の登録アカウントがあったという。

  また、クーコインは取引量で世界最大級の仮想通貨取引所の一つでもある。コインゲッコーのデータによると、クーコインの1日の取引量は約5億4000万ドルで、月間アクセス数は800万以上となっている。米国の大手取引所クラーケンと比較してると、クラーケンは月間アクセス数が500万で、1日の仮想通貨取引額は約3億8000万ドルだ。

  他の仮想通貨取引所も最近、KYCポリシーを強化している。5月には、Bybitが非KYCユーザーのテザー(USDT)の月間出金限度額を2万USDTに制限した。一方、サイバー犯罪者はKYC要件をすり抜けようとしている。2023年4月時点でハッキングされた認証済みの仮想通貨アカウントをダークネットで30ドルで販売していた。

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