全世界で約10兆ドルの資産を運用する世界最大の資産運用会社ブラックロックは、現在の「異例な」市場で投資家に大きなリターンをもたらす可能性がある「巨大な力」として、人工知能(AI)を挙げている。
Tom Mitchelhill
2023年06月29日 16:30
資産運用会社ブラックロック、AIが市場に大きなリターンをもたらす「巨大な力」に
全世界で約10兆ドルの資産を運用する世界最大の資産運用会社ブラックロックは、現在の「異例な」市場で投資家に大きなリターンをもたらす可能性がある「巨大な力」として、人工知能(AI)を挙げている。
ブラックロック投資研究所は最新レポートでAIへの投資増加の理論を詳細に説明している。レポートでは、このセクターが今後数年で急速に成長する可能性があり、多数の「破壊的」テーマが存在すると指摘している。
レポートでは、米S&P500の上昇が、一部のテクノロジー株にますます集中している事実に着目している。同社は、AIへの投資がこの投資の集中を活かす適切な方法であると語った。「この異常な株式市場はマクロ環境が味方ではない場合でも、AIのような巨大な力がリターンの大きな原動力となり得ることを示していると私たちは考えている」と述べている。
ブラックロックの投資チームにとって、AIの最も明らかな「利点」は自動化にある。彼らはホワイトカラーの仕事が自動化される「リスクが高まっている」ことを認識している一方で、それによるコスト削減が特に人件費が高く、容易に自動化できるタスクが多い企業の利益率を大幅に向上させる可能性があるとしている。
さらに、新しいAIテクノロジーは、現在「宝の山」のような独自のデータを保有している企業にとって恩恵となる可能性があるとブラックロックは付け加えた。AI駆動のツールを使うことで、企業は休眠状態の情報を「革新的」な新モデルに活用することが可能となる。レポートでは、低炭素経済への世界的な推進、高齢化社会、急速に進化する金融システムも、今後10年間の成長の主要な推進力として挙げている。
ブラックロックだけでなく、他の多くの企業もAIに注目している。6月28日のツイートで、仮想通貨投資会社パラダイムのマット・フアンCEOは、AI分野の急速で多様な発展は「無視できないほど興味深い」と述べた。
しかし、すべてのコメンテーターがAI投資の強気な理論に納得しているわけではない。
マクロファイナンスのコメンテーターのフィナンセロット氏は、AIブームがGPUメーカーのNvidiaの株価を6ヶ月で180%以上も上昇させた原因は、特定のAI専用のコンピューティングチップへの需要が大きいことによると、ツイッターで主張する。
彼の見解では、米国がこれらのチップへの輸出制限を実施すると、AI関連企業の株価は下落するだろう。AIへの強気の見方がある一方で、ブラックロックは最近、ビットコインに目を向けている。同社は6月15日、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
この申請が成功すれば、規制当局によって承認される米国初の現物型ビットコインETFとなる。ブルームバーグのシニアアナリストは、ブラックロックの承認可能性を50%と評価している。
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