仮想通貨企業セルシウスのアルトコインをBTCとETHに交換する計画　裁判所が承認

　　Amaka Nwaokocha

　　2023年07月01日 17:47

　　仮想通貨企業セルシウスのアルトコインをBTCとETHに交換する計画 裁判所が承認

　　米ニューヨーク南部地区連邦裁判所は、破産した仮想通貨レンディング企業セルシウスネットワークが、そのアルトコインをビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）に交換する計画を承認した。これにより資金の配布が近い将来に債権者に対して行われる道が開かれる。

　　この計画は、セルシウスと米証券取引委員会（SEC）との間の協議を経て正式に承認された。裁判所の判断によれば、セルシウスは7月1日から、カストディ口座など一部を除き、「すべての暗号資産を売却もしくはBTCかETHに交換する」ことができる。

　　セルシウスは、テラエコシステムの崩壊の後に2022年に破産を申請した。そのため債権者は解決待ちの状態に置いている。数ヶ月前の破産申請にも関わらず、最近の判決により新たな可能性が生まれ、手続きが延長された。

　　最近のSECによる取り締まりの中で、規制当局が証券として分類しているアルトコインについて、多くの仮想通貨企業がBTCとETHに交換することを決定している。SECにより証券とみなされた注目すべきアルトコインには、カルダノ（ADA）、ソラナ（SOL）、ポリゴン（MATIC）などが含まれる。

　　進行中の破産手続きにも関わらず、セルシウスは2023年5月に仮想通貨コンソーシアムのファーレンハイトによって最近買収された。ネットワークは現在、新規所有者の管理下で運営されている。

　　新しい所有者は、修正された破産計画を作成する意向を発表した。これらの計画の具体的な詳細はまだ公表されていないが、所有者がビットコインとイーサリアムでのみ資産を配布することは明らかとなっている。

　　セルシウスの破産後、ボイジャーデジタルやFTXなどの企業は財務上の課題に直面し、債権者の補償要求に対応するための独自の戦略を探求することを余儀なくされた。