テラ関連のLFGウォレット　230億円相当のビットコインが移動＝報道

　　Turner Wright

　　2023年07月06日 13:08

　　テラ関連のLFGウォレット 230億円相当のビットコインが移動＝報道

　　ルナ・ファウンデーション・ガード（LFG）と関連するウォレットから、ビットコイン（BTC）が大量に移動した。移動したのは1億6000万ドル（約230億円）相当で、このウォレットはテラフォームラボとその共同創設者ド・クォン氏に関連しているとされている。

　　7月5日の報道によると、個人または複数の人々が7月3日にLFGのアドレスからテラとは関連性のないウォレットに5292BTCを移動させたという。その時点での仮想通貨の価値は約1億6100万ドルだった。この取引は、2022年5月のテラ崩壊を受けてLFGが管理するウォレットから仮想通貨を移動させる一連の動きの最新のものだ。

　　ブロックチェーンのデータによると、LFGのウォレットは2022年10月に約6983BTCの残高を持っていたとされ、過去9か月間にわたりさまざまなアドレスに資金を移動していた。現時点でのウォレットの残高は0.152427BTC、約4649ドルである。

　　韓国のニュースメディアは送信先のウォレットアドレスがLFGと関連していたと報じているが、コインテレグラフが独自にこの主張を確認することはできなかった。LFGは、テラUSDをバックにしてプロジェクトを支えることでLUNAトークンの価格変動を安定させようとする試みの一部として設立されたが、結果的には失敗に終わった。

　　ド・クォン氏やテラ関連者がテラの崩壊の中でどれだけのデジタル資産を移動したかは明らかではない。米証券取引委員会は2月、同氏とテラが1億ドル以上のBTCをロンダリングしたと報告し、4月には韓国の検察官がクォン氏とその関係者と関連する仮想通貨で3億1400万ドル以上を特定し、一部の資産を凍結した。

　　テラ崩壊から数か月にわたって逃亡していたとされるド・クォン氏は、2023年3月に偽造パスポートを使用したとしてモンテネグロで逮捕された。6月には、彼と元テラ最高財務責任者のハン・チョンジュン氏が4か月の懲役刑が下された。