2012年から現在にかけて、仮想通貨約300億ドルがハッキングで盗まれている。7月7日に発表されたスローミストのレポートで明らかになった。
2012年から現在にかけて、仮想通貨約300億ドルがハッキングで盗まれている。7月7日に発表されたスローミストのレポートで明らかになった。
同社によれば、記録された事件は1101件にのぼり、最も多いのはスマートコントラクトの脆弱性、ラグプル、フラッシュローン攻撃、詐欺、秘密鍵の漏洩となっている。被害額は仮想通貨の現在の時価総額の約2.5%を占めている。
全事件の中で、取引所のハッキングは118件、イーサリアムのエコシステムのハッキングは217件、BNBスマートチェーンのエコシステムのハッキングは162件、EOSのエコシステムのハッキングは119件、非代替性トークン(NFT)に関連するハッキングは85件であった。取引所の被害額は過去10年間で100億ドルを超える最も大きなものとなっている
10億ドル以上の被害を出したハッキング事件は2010年代初頭と2019年から2021年にピークを迎えた。2022年以降はセキュリティーインシデントが比較的少なくなっている。これは他のレポ―トとも一致している。
ビットコイン(BTC)の初期には、2014年のマウントゴックス事件や2016年のビットフィネックス事件などのハッキング攻撃があった。マウントゴックスは2014年に破産申請を行った時点で、世界最大のビットコイン取引所であった。同社は顧客の85万BTC(現在の価格で約252億ドル)が数年間にわたるハッキングで盗まれたが発覚した。その後、同社は20万BTC(約61億ドル)を回収し、債権者に再分配している。
同様に、2016年にはビットフィネックスがハッキングを受け、11万9576BTC((現在の価格で約37億ドル)が失われた。2022年2月8日には、米司法省の捜査により、盗まれた9万4000BTCが回収された。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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