昨日のBTC相場は上に行って来いの展開。30,000ドル前半から一時31,000ドル(約440万円)に急上昇するも失速、30,000ドル前半に値を戻し、結局レンジ内での取引を続けている。
Cointelegraph Japan
2023年07月11日 11:16
ビットコイン乱高下、何があった?中国発デフレの輸出にも要注意
著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
ポイント
・31000ドル台に行って来い
・中国のCPI・PPI共に下振れ
・SEC前委員長、SECは現物ETFを拒否する事が難しいのでは
・スタンダードチャータード銀、24年末予想12万ドルに上方修正
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は上に行って来いの展開。
30,000ドル前半から一時31,000ドル(約440万円)に急上昇するも失速、30,000ドル前半に値を戻し、結局レンジ内での取引を続けている。
週明けのBTC相場はCME先物開始前後にかけて値を下げると一時30,000ドルを割り込んだが、サポートされた。
すると中国のCPIが前年比0.0%とコロナ以降最低水準を記録、PPIに至っては‐5.4%とリーマンショック以来の低水準となった。これを受け、中国からの輸入物価低下が各国のインフレ圧力を低減するとの見方が広がり、米長期金利も低下する中、BTCは30,000ドル前半で底堅く推移した。
海外時間に入るとSECに証券と名指しされたポリゴン(MATIC)の運営会社の経営陣が交代した事もあってかMATIC価格が1割強上昇。
またクレイトン前SEC委員長がCNBCのインタビューで自分が委員等だった頃と比べ今のBTC現物市場は効率的になりSECは現物ETF申請を拒むことが難しいのではないかとの見方を示した。
その後、こうしたニュースが広まり、更にスタンダードチャータード銀行が2024年のBTC価格予想を12万ドルに引き上げたとのロイターの報道が広まるとBTC価格は31,000ドル台に急上昇した。
しかし、同水準での戻り売りに上値を押さえられると30,000ドル台前半に失速している。
米共和党の上院議員がSECから承認を受けた暗号資産取引所であるプロメテウスに対し中国共産党との関係を調査するようにSECと司法省に求めたことも若干嫌気されたか。
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