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中央銀行デジタル通貨(CBDC) 2030年までに24ヵ国に拡大=BIS調査

 中央銀行デジタル通貨(CBDC) 2030年までに24ヵ国に拡大=BIS調査 WikiBit 2023-07-11 05:45

国際決済銀行(BIS)の調査によると、中央銀行の93%が既に中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する研究を行っており、2030年までに15のリテール型CBDCと9つのホールセール型CBDCが流通する可能性がある。

  David Attlee

  2023年07月11日 14:45

  中央銀行デジタル通貨(CBDC) 2030年までに24ヵ国に拡大=BIS調査

  国際決済銀行(BIS)の調査によると、中央銀行の93%が既に中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する研究を行っており、2030年までに15のリテール型CBDCと9つのホールセール型CBDCが流通する可能性がある。

  この調査は2022年の10月から12月にかけて、86の中央銀行を対象に行われた。中央銀行に対して、リテール型、ホールセール型、または両方のタイプのCBDCの開発を行っているか、その進行状況はどの程度で、動機は何かを尋ねた。

  調査によれば、世界の中央銀行の半数以上がCBDCの実験やパイロットプロジェクトを進めている。全中央銀行の約4分の1が既にリテールCBDCプロジェクトのパイロットを行っている。ホールセールCBDCの開発数はそれよりも少ない数となっている。

  地域的には、新興市場・開発途上国経済(EMDE)の国々がCBDCの導入をリードしている。リテール(29%)とホールセール(16%)のCBDCのパイロットにおける彼らのシェアは、先進国経済(AE)を上回っている(AEは18%と10%)。

  開発途上国と先進国の両方が、CBDCプロジェクトの背後にある動機を大部分共有している。それは金融安定クロスボーダー決済の効率化だ。EMDEの方では金融包摂というのも重要な動機となっている。

  リテール型CBDCを3年以内に発行する可能性がある中央銀行の割合は、昨年の15%から18%に増加した。一方で、中央銀行の68%は依然として「近いうちに」リテール型CBDCを発行する準備ができていないと述べている。現在、流通しているCBDCはまだ4つだけだ。それはバハマ、東カリブ、ジャマイカ、ナイジェリアだ。中央銀行の回答に基づくと、この調査は2030年末までに15のリテールCBDCと9のホールセールCBDCが実際に流通すると予測している。

  6月末、インド準備銀行は、自国のCBDC「デジタルルピー」を介したクロスボーダー決済の可能性について、少なくとも世界の18の中央銀行と交渉中であると報告した。

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