中国の大手国有銀行である中国銀行は、SIMカードに接続する新たなオフライン決済システムの試験を現在行っている。この決済方法は、中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元(e-CNY)のために特別に設計されている。
Amaka Nwaokocha
2023年07月13日 12:57
SIMカードを使ったデジタル人民元のオフライン決済 中国銀行が試験導入
中国の大手国有銀行である中国銀行は、SIMカードに接続する新たなオフライン決済システムの試験を現在行っている。この決済方法は、中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元(e-CNY)のために特別に設計されている。
中国銀行が7月10日にソーシャルメディアの投稿で発表した。同銀行が中国電信(チャイナテレコム)と中国聯合通信(チャイナユニコム)との提携し、7月11日から試験を開始する。
中国銀行は、近接通信機能を持つ特別な「スーパーSIMカード」をデジタル人民元アプリと統合することで、ユーザーが携帯電話で決済できるようにする計画だ。ユーザーは携帯電話を端末の近くに持っていくだけで決済が可能で、携帯電話の電源を入れる必要はない。この統合により、携帯電話が電源オフの状態でも取引が処理できるようになる。ただし、これらのSIMカード決済機能は、中国の一部の試験地域で特定のAndroid端末でのみ利用可能であるという。
昨年1月、中国の中央銀行である中国人民銀行(PBOC)は、デジタル人民元アプリの試験版を立ち上げた。これは、中国が「一帯一路」イニシアチブやクロスボーダー取引のための中央銀行デジタル通貨のユースケースを拡大する最近の取り組みに続くものだ。また最近の実験では、将来的に都市での税金や公共サービスの支払いにデジタル人民元を使用することを計画している。
中国の広州市では、10の交通路線でデジタル人民元を使って公共バスの運賃を支払うことが可能になった。これは中国で初めての試みで。乗客がデジタル人民元アプリをダウンロードし、資金を預け入れ、バスの決済セクションにあるQRコードをスキャンして運賃を支払うだけでよい。
一方、香港は昨年10月に香港金融管理局(HKMA)がリテールCBDCに関する白書を発表した後、今年5月にデジタル香港ドル(e-HKD)のパイロットプログラムを開始した。HKMAは、香港の事実上の中央銀行であり、9月の協議文書で、e-CNYとe-HKDをリンクしたクロスボーダー決済の可能性を探ると述べている。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。
North Korean Malware Targets macOS Users by Evading Apple Notarization
Thune helped cosponsor a crypto bill in 2022 called the Digital Commodities Consumer Protection Act
DeltaPrime Protocol Attacked on Arbitrum and Avalanche, Resulting in $4.8 Million Loss
Polymarket Founder Raided by FBI After Trump Win, Company Says
0.00