米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長は、リップルに対する先週の判決について公にコメントした。
Derek Andersen
2023年07月18日 07:40
ゲンスラーSEC委員長がリップル裁判の判決に初めて言及
米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長は、リップルに対する先週の判決について公にコメントした。
ゲンスラー氏は7月17日、全国プレスクラブで人工知能についての講演を行い、その後の質疑応答で判決について問われた。判決が同氏の仮想通貨に対する立場に影響を及ぼすのか、また、この業界の規制監督を明確にするための連邦法制定への緊急性を高めるのか、という問いに対し、次のように答えた。
「投資家、特に機関投資家を保護する重要性を認めたその決定には満足している。公正な通知に関しての裁判所の動きについても同様だ。しかし、個人投資家について述べた点には失望しており、まだそれを評価しているところだ」
同日、ゲンスラー氏はヤフーファイナンスとの対談でも同様の話題に触れ、大筋同じことを述べた。「機関投資家のトークンが証券であると裁判所が認めたことには満足している。一方、個人投資家に関する部分については失望している。まだそれを見て考慮中だ」
インタビュアーのジェニファー・ションバーガー氏から、多くの仮想通貨取引所が「これは実質的な勝利だと感じている」ことや、XRPの再上場を行っていることについて触れられ、この決定が前例を作る可能性があるかと問われると、ゲンスラー氏は「良い質問だ」と答えたが、進行中の訴訟を理由に回答を避けた。
しかし、ゲンスラー氏は「これらの仮想通貨プラットフォームは、私たちが他の資本市場で許可しないような多くのサービスを混在させている」と述べた。
仮想通貨に対してルールの修正を再考するかと問われたことに関しては、「まだ早すぎる。それは、3営業日前のことだ」と答え、さらに「しかし、SECが証券取引所とは何かについてのルールを持っていることは指摘したい」と付け加えた。
共和党が提案している仮想通貨の分散化テストを作成する法案について質問されると、ゲンスラー氏は「議会のメンバーが直接私たちに尋ねてきた場合のみ、草案立法についてのコメントを保存する」と回答した。
ゲンスラー氏は、仮想通貨業界では中央集権化が見られると述べ、仮想通貨業界が従来の金融産業と同様の影響を受けることから「これは金融経済学と無縁の分野ではない」と指摘した。
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