リップルの一部勝訴判決　米国での仮想通貨規制の明確化への第一歩となる＝CFTC委員

　　Martin Young

　　2023年07月18日 17:05

　　リップルの一部勝訴判決 米国での仮想通貨規制の明確化への第一歩となる＝CFTC委員

　　商品先物取引委員会（CFTC）のキャロライン・ファム委員は、リップルの部分的勝利を受けて、米国の仮想通貨規制の明確化への道筋がつけられたと考えている。

　　ファム委員は7月17日のブルームバーグTVで、暗号資産の分類に関する直近の判決は最終的に規制の明確化につながろうだろ語った。「昨年の時点で、私は証券の定義については裁判所で明確化されるだろうと発言した。そして発表されたいくつかの非常に重要な意見が提示されたことで、それが実現されたと思う」と語った。

　　同氏は証券取引委員会（SEC）などの他の米国規制当局が仮想通貨規制に対する「全体的なアプローチ」を共同で策定することを期待している。

　　ファム委員の発言は、サンフランシスコのフィンテック企業リップルが、SECから未登録証券を販売したとして訴えられた裁判で部分的な勝利を収めた数日後のものだ。ニューヨーク南部地区のアナリサ・トーレス判事は7月14日、XRPはデジタル資産取引所で個人投資家に販売された時点では証券ではなかったとの判決を下した。

　　しかし、この判決はSECのゲーリー・ゲンスラー委員長からは「失望した」との7月17日の記者会見では発言してる。ゲンスラー氏は以前、ビットコインを除くすべてのデジタル資産は証券であると示唆していたが、彼の機関が同様の発言をするまでには至っていない。それにもかかわらず、ゲンスラー委員長は最近のリップルの勝利を受けても、執行活動を続けるとしている、

　　また、ファム委員は実物資産（RWA）のトークン化の重要性を強調した。彼女は、「ブロックチェーン上のマネーマーケットファンドのトークン化を通じて、金融市場を近代化するための本当の機会がある」と語った。